国王杯、対セウタ戦でバルサのキャプテンとしてピッチに立ったのは若干20歳のボージャンだった。レギュラー組をバルセロナに残し、アウェイでのセウタ戦に臨んだバルサは若手と出番が少ない選手中心のメンバー構成。グアルディオラ監督は、今シーズンもメッシ、ビジャ、ペドロの控えとなり元気がないボージャンを勇気付ける絶好の機会と考えていたに違いない。

 試合は序盤からバルサが試合。先制ゴールはボージャンのスルーパスからマックスウェルが角度のない所から強烈なシュートを叩き込んだ。その後、ペドロのゴールで追加点を奪い試合を優位に進めた。アシスト役こそ務めたが本業のゴールが奪えないボージャン。その後、再三訪れたゴールチャンスも決められなかった。

 厳しいポジション争いの中で昨シーズン終盤は、不調のイブラヒモビッチに代わりゴールを量産したボージャンだったが、レンタル移籍の噂は絶えなかった。バルサではレギュラーになれなくても他チームなら十分即戦力の実力はある。そんなボージャンにプレミアリーグのウェスト・ハム、チェルシーが獲得に名乗りを挙げている。イギリスの“Daily Mail”紙によるとセリエAのユベントスもボージャンに興味を示していると言う。

 今シーズンも国王杯メンバーに留まり、リーガやCLではベンチスタートが多くなるボージャン。20歳になった今、コンスタントな試合出場が必要なはずだ。レンタル移籍で他チームに活躍の場を移すという決断がボージャンにとってベストなのかもしれない。

(スペイン通信)