2失点。今シーズン、ここまで行なわれた公式戦、リーガとチャンピオンズリーグの8試合で、レアル・マドリーのGKカシージャスが許したゴール数だ。これはヨーロッパの主要リーグで一番少ない数字だ。

 カシージャスからゴールを奪ったのは、リーガではタムード(レアル・ソシエダ)とフアン・ロドリゲス(デポルティーボ)だけ。チャンピオンズリーグにおいては無失点だ。実に8シーズンぶりに序盤2試合を無失点に抑えることに成功している。 今シーズンのチャンピオンズリーグでR・マドリー同様、無失点のチームはマンチェスター・ユナイテッド、レンジャーズ、コペンハーゲン、スパルタク・モスクワ、シャフタール・ドネツクのみ。

 1試合平均にすると0.25失点。これはカシージャスがサン・マメスでトップチームデビューした時から11年以上を過ごすR・マドリーで最高の数字だ。カシージャスに迫る数字を残しているのはチェルシーのGKチェフ。プレミアリーグで2失点、チャンピオンズリーグで1失点、1試合平均0.33失点となっている。

 R・マドリーの守備力が安定していることが大きな要因であり、カシージャスが守る最後の砦の前にチームがピンチを摘み取っているということでもある。守備面で高いパフォーマンスを見せているR・マドリー。モウリーニョ効果が早くも現れているということだろう。

(スペイン通信)