厚生労働省は、社員が仕事を通じた成長意欲(キャリア意識)を強く持てる環境づくりのため、企業に人事施策上のヒントを得てもらうことを目的として実施する「キャリア健診」モデル実施企業を募集している。

 「キャリア健診」では、企業の人材育成の取組について、企業側、社員側からみた認識の違いを捉え、企業に対して人材育成に関する取組の現状分析やアドバイスを行う。また、社員へのキャリア・コンサルティングを行い、社員のキャリア意識の向上を図る。

 健診のモデル実施結果は、「キャリア健診研究会」(諏訪康雄座長・法政大学大学院政策創造研究科教授)での検討を経て、健診手法の改善に役立てられる。

 応募対象は、社員の人材育成に関心のある、従業員数30人以上の法人で、業種は問わない。募集期間は2009年12月10日までで、先着100社を無料で実施する。

 健診のモデル実施期間は2日間で、企業の人事担当者に対する相談・アドバイスが1日、社員に対する相談・アドバイスが1日となっている。

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