転職後の不安は、20代が「人間関係、仕事内容、長期就業」、30代が「会社の成長性」、40代が「スキルが通用するかどうか」――などで、年代により違いがあることが、人材紹介・再就職支援のパソナキャリアが実施した「転職後の不安に関する調査」で分かった。

 調査によれば、入社後の不安として上位にあげられたのは、「上司や同僚・部下との人間関係」(56.8%)、「仕事内容が思い描いていたどおりかどうか」(56.3%)、「入社先で長く働くことができるかどうか」(51.3%)、「会社の今後の成長性」(45.9%)があげられた。最も不安な点としては、「仕事内容が思い描いていたどおりかどうか」(20.8%)、「入社先で長く働くことができるかどうか」(16.7%)、「上司や同僚・部下との人間関係」(12.8%)、「スキルや経験が通用するかどうか」(11.3%)が挙げられた。

  年代別にみると、20代では、「上司や同僚・部下との人間関係」「仕事内容が思い描いていたとおりかどうか」「長く働くことによってスキルアップが見込めるかどうか」という点が他の年代と比較して高くなっています。20代前半に限るとさらに「中途入社者の受け入れ体制が整っているかどうか」という点も高くなっており、受身な姿勢が見られる。

  30代では、「会社の今後の成長性」が不安として高くなっている。また、「上司や同僚・部下との人間関係」「長く働くことでスキルアップが見込めるかどうか」「社内ルール」「中途入社者の受け入れ体制」等が、全体と他年代より低くなっており、より自発的な態度で転職に臨んでいるようだ。一方で、最も不安な点として、「仕事内容が思い描いていたとおりかどうか」「入社先で長く働くことができるかどうか」が他年代よりも高く、転職に対して慎重な一面も見られる。

  40代では、「スキルや経験が通用するかどうか」という点が不安として高い。その一方で、「長く働くことでのスキルアップ」「オフィスなどの社内環境」「残業時間が多くないか」という点は他年代よりも低く、即戦力人材としての意識の違いがでている。

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