厚生労働省が発表した7月の毎月勤労統計調査(速報、事業所規模5人以上)によると、1人あたり平均現金給与総額は、前年同月比4.8%減の36万5922円で、14カ月連続の減少となった。

 前年同月比7.1%減で過去最大の落ち込みとなった6月に比べると減少幅は縮小したものの給与の下げが止まらない状況だ。

 現金給与総額のうち、きまって支給する給与は、前年同月比2.2%減の26万3051円。所定内給与は、同1.1%減の24万6937円で、所定外給与は、同16.5%減の1万6114円となった。

 残業抑制による所定外給与の減少が引き続き大きく、7月の1人当たり平均所定外労働時間は前年同月比17.3%減の9時間だった。

 特別に支払われた給与は、7月に支給された夏季賞与の減少で同11.0%減の10万2871円だった。

4〜6月の賃金、過去最悪の減少(2009-08-18)
ボーナス大幅減で6月の給与は過去最大の落ち込み(2009-08-04)
09年夏季賞与・一時金は7年ぶりの対前年比マイナス(2009-05-12)

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