厚生労働省が発表した8月の毎月勤労統計調査(速報、事業所規模5人以上)によると、1人当たりの平均現金給与総額は、前年同月比3.1%減の27万3360円。15カ月連続の減少で、依然として給与の下げが止まらない状況だ。

 現金給与総額のうち、きまって支給する給与は、前年同月比1.9%減の26万1511円。所定内給与は、同1.0%減の24万5263円で、所定外給与は、同13.4%減の1万6259円となった。特別に支払われた給与は、同22.0%減の1万1838円だった。

 8月の1人当たりの平均所定外労働時間は、前年同月比15.2%減の8.8時間に留まり、残業抑制が続いている。

 8月の常用雇用者数は、前年同月比0.1%減の4404万1000人で、2カ月連続の減少となった。

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