漫画やテレビアニメで長い人気を保つ「忍たま乱太郎」の原作者、尼子騒兵衛さんが講演会を行い、独特のトークを披露してくれた。


神戸経済新聞によると、
尼子騒兵衛さんの講演会「夏の特別展『−NINJA−かがくかん忍術大道場』講演の巻」が8月10日に神戸市立青少年科学館でおこなわれた。
夏の特別展の特別展示の一環で、テーマは「果報は寝てまとう」。尼子さんらしいテーマである。

尼子さんは、「忍術には心理的なものが多い」と、心理ゲームから話しはじめると、
「女性が年を聞かれると『いくつに見える?』と聞き返すことは忍術の一種。問う立場から一転、問われる立場になり焦る男性が返答に困る様子をゆっくりと観察する時間を作っている」
と女性と男性の心理を暴くと、会場から笑いが起きていた。

また、「実生活で使える忍術はあるのか」と質問され
「敵から逃げることがあれば、追いつかれそうになった瞬間にしゃがんで。そうすれば敵は必ずつまづく、そのすきに反対方向へ逃げる。鬼ごっこで使ったら後ろの人がけがをしてしまいますが」と見事な忍術を伝授。

どちらも、実際に使えそうだが悪用しないようにしよう。

尼子さんは子ども達が見るからこそ、間違った情報は伝えられないと、室町〜安土・桃山時代の時代背景を忠実に再現している。忍術についてもかなり研究されているのだ。

”間違った情報は伝えない”というこだわりは強く、
「忍たま乱太郎には小判が出てこない。それはその時代にないものは描かないから。漫画の中だからといって、子どもたちにうそは教えない。でも500円玉は出てくる、すぐにうそだとばれるうそはいい。分かりにくいうそはダメ」
という話しによく出ている。

今後「忍たま乱太郎」を見る目が変わりそうな講演だった。

特別展は今月31日まで開催。
開館時間は、月曜〜木曜(水曜除く)=9時30分〜16時30分、金曜〜日曜・祝日・春休み・夏休み=9時30分〜19時。水曜休館

体験コーナーや展示物にも尼子さんのアドバイスが生きている。夏休みの自由研究に役立つかも。

(編集部:TAKESHI)

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