ロナウジーニョとバルセロナの関係も終止符が打たれるのだろうか?ロナウジーニョの将来はバルサから遠く離れたところにあるようだ。そして、バルサが今シーズン終了後にもクラブのクラックを売るだろうという見方もでてきている。この移籍の噂を止めるには、ロナウジーニョが姿勢を根本的に変え、かつての輝きを見せ、今シーズン、チームがタイトルを獲得するしかないようだ。もし、それが叶わないようなら、ラポルタ会長は大きな決断をすることになるだろう。ロナウジーニョを放出すると。

 その一方で、バルサで苦しい立場に立たされているロナウジーニョの現状をチャンスと捉え、獲得を狙っているクラブがある。チェルシーだ。チェルシーは5年契約で8400万ユーロ(約136億3100万円)近くという破格の内容でロナウジーニョと合意に達していると英紙“ザ・サン”が報じている。ロナウジーニョはバルサと2010年までの契約を結んでいるため、この大型移籍を成立させるためにはバルサとの合意が必要だが、もし移籍成立となるとロナウジーニョはチェルシーのキャプテンをジョン・テリーをしのぐ最も高額なサラリーを受け取ることになる。さらに、1億2500万ユーロ(約202億8400万円)に設定されているロナウジーニョの違約金に対し、アブラモビッチ・オーナーは1億ユーロ(約162億2600万円)という超破格のオファーを用意しているようだ。

 現在、ふくらはぎを痛めチーム練習には参加せず、ジムで回復メニューをこなすロナウジーニョは水曜日のサラゴサ戦も欠場となった。逆風にさらされるロナウジーニョだが、この間にしっかりとケガを治し、モチベーションを上げ、やはりバルサにはロナウジーニョが必要だと周りを納得させるしかない。ピッチで結果を出していくしかないということだ。それはロナウジーニョ自身にかかっている。何よりファンも最高のロナウジーニョ、そして笑顔を見たいと思っていることは間違いない。

 この逆境をロナウジーニョ自ら打破できるのか?それともフットボール史上最高移籍金でチェルシーに移籍することになるのか?ロナウジーニョを巡る噂話はまだまだ止みそうにないが、ロナウジーニョの奮起に期待したい。

(スペイン通信)