昨季チャンピオンズ・リーグを制し、黄金時代を築き上げつつあるアンチェロッティ監督は、ミランはさらに強くなると11日付の「ガゼッタ・デッロ・スポルト」紙上で断言している。

「（ロナウドが離脱中だが）攻撃陣の問題は一時的なものだ。今は、インザーギとジラルディーノがいればいい。ロナウドの復帰を待つよ。
　ピルロやガットゥーゾ、今や彼らは一流プレイヤーとして成熟の域に達した。さらに別の選手たちもそれにつづくだろう。全員がトップレベルに達したとき、誰も見たことのない最強のミランが完成する」

　アンチェロッティの理想は明快だ。マンチェスター・Uをサン・シーロで迎え撃ち、「完全試合」とすら称された、昨季のCL準決勝第2戦がそれにあたる。

　アンチェロッティは、もはや絶対的なチームの核となったMFカカーを今年度バロンドール授賞の最有力候補とし、「もし（賞を主催する）フランス・フットボール誌が彼に授賞させなかったら、彼らの本社前で籠城するよ」とまで言っている。12月にはトヨタカップのために来日するミラン。欧州の頂点にあっても、彼らの進化はまだまだ止まらない。