レアル・マドリーの会長就任1年目にして、ライバル、バルセロナにプレゼントされた形となったもののリーガ優勝のタイトルを手に入れたラモン・カルデロン会長。優勝トロフィーを増やし続けていくことに熱中する同会長は、今夏も1億1900万ユーロ（約185億7100万円）という巨額を投じ、新たな選手を獲得。そして今度は、選手達のモチベーションを上げようと金銭面でバックアップしようとしている。

　この3日、クラブの役員会を開き、今シーズンのタイトル獲得に合わせトップチームに特別ボーナスを支給する方針で打ち立てた。5月21日、モスクワでキャプテン、ラウルが優勝カップを掲げた場合、ベンチのメンバーに60万ユーロ（約9300万円）を特別ボーナスとして支給。リーガ優勝の場合は40万円（約6200万円）、そしてスペイン国王杯優勝の場合は30万ユーロ（約4600万円）といった具合だ。つまり、リーガ、チャンピオンズリーグ、国王杯の3冠達成した場合、選手一人ひとりが130万ユーロ（約2億円）を手にするというわけだ。クラブ側にとってはトップチームの全25選手プラス、ダブルカウントのシュスター監督で約3500万ユーロ（約54億6200万円）の支出となる。チャンピオンズリーグでの収入を見越してのものとも考えられるが、太っ腹だと言えるだろう。

　どのタイトルも重要なタイトルであることには変わりないが、レアル・マドリーにとっては14年ぶりとなる国王杯のタイトル獲得も非常に重要視している。

　3冠達成という大きな目標に挑むレアル・マドリーの選手達は、もちろんお金のためにというわけではないだろうが、クラブの太っ腹方針が一つのモチベーションとなるのは確かだろう。

(スペイン通信)