過去10年でセリエAにおける外国人選手数は約60％も増加した。中田英寿がペルージャに移籍する1年前の1997−98年シーズン、セリエAのピッチに立ったイタリア人以外の選手数は128人だった。今季その数は200人以上にのぼる。この10年間で最もイタリア半島に渡ったのはブラジル人で、その数は合計296人に及ぶ。

　今季トップチームの選手リストに23人もの外国人を揃えるのは王者インテルで、もちろんリーグ最多。先発メンバーでイタリア人は代表CBのマテラッツィだけ、という風景はもはや珍しくない。今夏の移籍市場でFWスアゾとDFキブが加わったことで、その多国籍軍ぶりはいっそうにぎやかになった。

　選手数の多い順に国籍を並べるとアルゼンチン（7人）、ブラジル（5人）、コロンビア（2人）、フランス（2人）、ポルトガル（2人）ルーマニア、チリ、セルビア、スウェーデン、ホンジュラス（各1人）となる。まさに名は体を現す。さすがの「インテルナツィオナーレ（＝英語の International）」なのだった。