2007-08シーズンのリーガは、レアル・マドリー対アトレティコ・マドリーのマドリー・ダービーで開幕する。このプレシーズンでは内容も結果もパッとせず、スペイン・スーパーカップでもセビージャに2戦2敗と早くも危機がささやかれる昨年のリーガチャンピオンズリーグ、レアル・マドリーが、チームの生え抜きフェルナンド・トーレスを売ってチームの再建を図るアトレティコ・マドリーをサンティアゴ・ベルナベウに迎え撃つことになる。

　シュスター監督は、23日に加入にしたばかりのロッベンとエインセをコンディション不足との判断から招集を見合わせている。負傷者リスト入りしているトーレスとイグアインも招集外。トーレスが欠場となった今節、新加入のドレンテが左SBでスタメン出場することになりそうだ。負傷中だったカシージャスとぺぺ、そしてセルヒオ・ラモスはケガも治り、出場はおそらく問題ないだろうが、カンナバーロがダービー前の最後の練習で左足首を捻挫するというアクシデントも。招集入りはしているものの出場できるかは今のところ微妙という不安材料もある。

　対するアトレティコ・マドリードは、8月16日に行われたボイボディナとのUEFAカップ予選２回戦第１戦を3-0で勝利。2トップのフォルラン、アグエロもゴールを決めるなどチームの状態も上向きだ。アギーレ監督としてもこのチャンスを是非活かし、勝利を掴みたいところだ。左サイドがシマオなのか、レジェスなのかがはっきりしないが、昨シーズンの最終節でレアル・マドリーを優勝に導く2ゴールを決めたレジェスが後半の切り札として起用されることも考えられる。

予想スタメンは以下の通り：

＜レアル・マドリー＞
カシージャス、セルヒオ・ラモス、ぺぺ、カンナバーロ、ドレンテ、ディアラ、スナイデル、ロビーニョ、グティ、ラウル、ファン・ニステルローイ

＜アトレティコ・マドリー＞
レオ・フランコ、セイタリディス、パブロ、ペレア、ペルニーア、マニーシェ、ラウル・ガルシア、マキシ・ロドリゲス、シマオ、アグエロ、フォルラン

　ダービー戦は、両チームの調子とは別の要素も含むのも事実。ちなみに、サンティアゴ・ベルナベウでのマドリー・ダービーは、47勝11分12敗でレアル・マドリーに分があるが、ここ最近の3試合ではレアル・マドリーの1勝2分とほぼイープン。

　1億1900万ユーロ（約187億3000万円）という大金をはたいて補強を行ったレアル・マドリーにとって悪夢を払拭するには勝利しかない。アトレティコ・マドリーも長年の雪辱を果たしたいところ。開幕戦からハイテンションの戦いが繰り広げられることは間違いない。リーガの幕がいよいよ切って落とされる。

(スペイン通信)