昨年10月にパリ・サンジェルマンを解雇され、その後所属クラブが決まっていなかった元フランス代表MFビカシュ・ドラソーがセリエAのリボルノと正式に1年契約を結んだ。レキップ紙が報じている。

　ドラソーは先月初めにリボルノと契約を交わしたが、契約書には、体調が満足な状態でない場合、8月末までにクラブ側が契約を破棄できるという条項が含まれていた。33歳という年齢に加え、左足首に故障を抱えているためだった。

　左足首の回復が思わしくないうえ、内転筋にも痛みを訴えたドラソーは、先月末以来チームの練習から離脱している。8月末までに契約を破棄される可能性が高まり、現役引退に追い込まれるおそれもあった。

　しかしリボルノのスピネッリ会長は21日、レキップ紙に「我々は最終的にドラソーをチームに残すことを決めた。彼は左足首を負傷している。1ヶ月か1ヶ月半後にはプレーを再開できると希望しているが、実際いつになるかは判断が難しい。回復を待つしかない」と語っており、50万ユーロ（約7740万円）の年俸でベテランの復活に「賭ける」決断を下した。