17日にミラノで行われた第17回ベルルスコーニ杯は、ミランがインザーギの2ゴールで勝った。ユベントスはデル・ピエロやネドベドに加え、アルミロンやティアゴの新加入組が効果的なコンビネーションを見せたが、百戦錬磨のミラン守備陣に封じ込められた。また懸案となっている不安定な守備陣はまたも失点を喫している。

　試合後、快勝したはずのミランのアンチェロッティ監督は半ば怒りながら試合を振り返った。厳しいコメントが、同監督の目指すレベルを物語っている。

「最高の試合をやったわけではない。ユーベがボールを持っていた場面で、ほんの少ししかプレスをかけられなかった。彼らが高いラインで守ってきたから、こちらの守備が圧され、間延びしてしまった。チームはチャンピオンズ・リーグを戦う気概を取り戻す必要がある」

　一方、ユベントスのラニエリ監督は「セリエBから、トップチームのレベルに合わせるのは容易なことではない。チームはまだ構築の最中。時間が必要だ」と語った。同コボッリ・ジリ会長は「いずれにせよ、われわれはスクデットを狙わない」とあらためて明言。

アンチェロッティがCL2連覇を狙っているのは間違いないところだが、ユベントスの今季ターゲットはどこに設定されているのだろうか。