リーガの2007-08シーズン開幕まであと1週間となった。20チームともチーム作りの仕上げに余念がないといったところだが、この20チームの中でまずは1部残留を目標に置くクラブもある。まだリーガも開幕していないうちから、残留争いとは気の早い話しではあるが、1部に昇格したアルメリア、バジャドリ、ムルシアの3チームに加え、レバンテ、ラシン、レクレアティーボといったクラブが残留を目標に長いシーズンを戦っていくことになるだろう。

　昇格組のアルメリア、バジャドリ、ムルシアの3チームの目標はずばり残留だ。3チームともに1部で戦えるだけの戦力補強を予算内で積極的に進めてきた。補強という点ではムルシアがメヒア、クーロ・トーレス、レゲイロ、パブロ・ガルシア、バイアーノといった選手を獲得し、大きくリードした感がある。3チームとも実践感覚をつかむためプレシーズンマッチを組み、まずまずの結果を残している。

　昨シーズン、苦しんだ末に1部残留を果たしたレバンテ。同じ思いはしたくないと今夏は地味ながらも良い補強を行っている。サビオ、ヘイホ、ペドロ・レオン、ビケイラらが加入し、選手層も昨シーズンよりも厚くなった。一方、昨シーズンはUEFAカップ圏内も夢ではなかったラシンとレクレアティーボだが、両チームとも戦力ダウンは否めない。ラシンは、長身FWジキッチがバレンシアに移籍。彼の移籍でムニティスのコンビネーションから生まれるゴールというオプションがなくなった。そして、リーガの台風の目となったレクレアティーボもFWウチェとチームの攻撃を牽引したカソルラの移籍で攻撃力ダウンは否めない。さらに、チームを残留目標以上の結果に導いたマルセリーノ監督もいなくなった。おそらく、今シーズンは定位置に戻ると予想される。

　ちなみに、“マルカ”のウェブサイト版は、「どこが最下位になるか？」というアンケートを実施。アルメリア46.38％、バジャドリ9.76％、レバンテ12.48％、ラシン8.88％、レクレアティーボ4.96％、ムルシア17.53％、と半数近くがアルメリアと答えるという結果となった。

　どのチームを良いスタートを切り波を掴みたいところだ。残留争いは昇格組の3チームをベースにレバンテ、ラシン、レクレアティーボが絡んでくると予想されるが、果たしていかに…？

(スペイン通信)