バルセロナのポルトガル代表MFデコがバルセロナから出て行くという噂は絶えないが、バルセロナの首脳陣はその噂が出る度毎に「デコは売らない」と一貫した姿勢を見せてきた。しかし、このプレシーズンを見た限りではデコは控えに甘んじており、2007-08シーズンに向けて絶対的なスタメンの座が確約されているとは言い難く、デコ自身、数日前にも「チームに居場所がないなら、移籍先を探す」と不満をぶちまけるなど、不穏な空気が漂っている。

　そして、デコが置かれている状況を活かそうとしているのがインテルだ。17日付けの“コリエレ・デッロ・スポルト”紙は、インテルがデコ獲得に興味を示していると報じている。インテルは、チェルシーに次いでデコ獲得に興味を示している2番目のクラブとなる。

　デコ本人がバルセロナに残りたいと思っているのはこれまでの彼の発言からもうかがえるが、状況次第では移籍もあり得る話。現時点では噂レベルの話であり、インテルが具体的に動いている気配はないが、移籍マーケットが閉まるまでは何が起こるか分からないといったところだ。いずれにしても、デコは息子の誕生でチームを離れた遅れを取り戻し、レギュラーの座を獲得すべく、日々のトレーニングに励んでいる。

(スペイン通信)