バルセロナのアジアツアー最終戦、香港選抜との親善試合は、台風6号の影響で一時は中止が決定されたが、バルサ側と香港の親善試合主催者側との数時間に及ぶ交渉の結果、11日に延期されることが決定した。これでバルサのメンバー達の香港での滞在が1日伸びることになった。

　両者ともこの試合を中止したくないという思惑は一致しており、特にバルサの金庫番フェラン・ソリアーノ副会長は、この試合の中止により200万ユーロ（約3億2100万円）を失いたくないという思いがあったのも当然で、フランク・ライカールト監督を必死に説得したことは容易に想像できる。最終的に11日、現地時間14：30キックオフで試合で試合が行われることに。

「中国のファンに、そしてバルサのイメージのためにもここでの試合は重要であり、監督も良いプレーにすると考えている」。

　そう説明したソリアーノ副会長。結果的にバルサも香港の主催者も香港のファンの期待を裏切ることはなくなったが、その分選手達への負担がかかるは確か。11日の試合後、そのままバルセロナに戻り、到着は12日の夜中1時になる見込み。今週末には試合は組まれていないものの、時差ぼけ、長旅による疲労を癒す期間が1日減ることになる。そして、15日にはドイツでバイエルン・ミュンヘンとの親善試合が待っている。フットボールと商業活動のバランスをとるのは難しい。

(スペイン通信)