なでしこジャパンが3連覇達成 北朝鮮と激闘PK戦を制す...アジア大会
◆愛知・名古屋アジア大会 ▽サッカー女子決勝 日本2-2(PK5-3)北朝鮮(2日・エコパスタジアム)
サッカー女子の決勝がエコパスタジアムで行われ、FIFAランク5位の日本代表「なでしこジャパン」は北朝鮮代表と2-2から突入した延長戦でも決着がつかず。PK戦の死闘を5-3で制し、3連覇を達成した。
終盤の劇的ドラマで、なでしこが3連覇の快挙を果たした。1-0の後半2分に今大会初失点し、同24分には勝ち越された。ここで諦めない。同41分に途中出場のFW西尾が起死回生の一発を決めた。PK戦ではGK大場が相手の3番手を阻止。最後は5番手のMF塩越が決めて、死闘に終止符が打たれた。大会前に「アジア大会での優勝を大きな目標に掲げる」と意気込んでいた狩野倫久監督(50)も全力で喜んだ。
今年4月、アジア杯優勝に導いたニールセン監督(54)が事実上の解任とも言える形で電撃退任した。攻撃的なサッカーを受け継いだ狩野監督が後任となって4か月が過ぎ、今大会が初の国際大会。GK大場を除いて全員が国内組で、13人もの選手を初招集した。
現在のなでしこは海外組が中心で、今大会の選手の多くは通常の代表活動には選出されていない。ただ、初戦からハットトリックを決めたFW宝田が「来年の(ブラジル)W杯に少しでも食い込めるよう意識している」と意気込むように、残り1年を切ったW杯へ向けて、メンバー争いに食い込む絶好のアピール機会だった。狩野監督も、WEリーグ歴代最多得点者のFW上野を大会を通じてアンカーで起用するなど、常識や実績にとらわれずテストした。
前回大会は当時高校生のMF谷川萌々子が5得点、FW千葉玲海菜が7得点を挙げ、現在のなでしこの主力へと成長した。今大会も初招集のFW神谷が史上初のデビュー戦から5戦連発で7得点とブレイク。W杯へのチャンスに燃える選手の躍動で頂点まで駆け上がった。
男子のA代表として2度のW杯に出場した内田篤人コーチ(38)、11年女子W杯優勝を経験した近賀ゆかりコーチ(42)に加えて、先月18日には鹿島の監督としてJ1優勝も経験した石井正忠氏(59)も入閣。世界一奪還へ、W杯へ向けたサバイバルは、ここからさらに激しさを増す。(浅岡 諒祐)
