熊本地震から2か月です。地震後の爆発事故で7人が死亡したイオンモール熊本に出店していた鹿児島県の企業は、災害時の避難のルールを見直すなど模索を続けています。

「熊本県八代市です。JR駅前では倒壊した建物にブルーシートがかけられ、2か月経った今もそのままの状態です」

震度6強を観測した熊本県八代市です。住宅被害は県内で最多の1万9000件を超え、現在もおよそ750人が避難生活を続けています。地震から2か月が経ちましたが、倒壊した建物の解体は進んでいません。

(八代駅前で40年以上飲食店を経営)「店をやめるか、ほかで(物件を)見つけるか二択しかない。なかなか。誰が悪いんじゃない。仕方がない。大変…もう毎日前向いて少しずつ進んでいかないと」

問い合わせも多く、まだ手が回っていない

(千寿・石川梨英子 専務)「悲惨な状況になったなと」

鹿児島県南九州市が本社の仏壇販売店「千寿」の石川梨英子専務です。

「千寿」は熊本県内に9店舗ありましたが、八代店と松橋店の2つの店で、あわせて仏壇200基が被害をうけました。被災した仏壇や墓石の修理などの問合せは600件を超えています。

(千寿・石川梨英子 専務)「『仏壇が倒れた』『中身がぐちゃぐちゃです』など、非常に大変な件数の問い合わせで、まだ手が回っていない」

被害を受けた店舗はもうひとつ。

一歩間違えば自分も

「爆発のあったイオンモール熊本では、2か月が経過し足場で覆われていますが、奥では爆発の激しさを物語るように鉄骨が露わとなっています」

千寿が入っていたイオンモール熊本では、地震後に爆発があり、別の店舗の従業員7人が亡くなりました。千寿の従業員2人は、屋外に避難し無事でした。

(千寿・石川梨英子 専務)「まさか、こんなことになるとは想像もしていなかった。社員も一歩間違えば自分の身だったと、かなりストレスを感じている」

爆発事故で亡くなった7人はいずれもテナントの従業員で、一度避難した後、再び館内に戻った人もいました。

「千寿」の従業員2人も地震後、一度屋外に避難しましたが、財布や車の鍵などを店舗に置いていたため、再び、建物に戻っていました。

命が一番

爆発事故を受け「千寿」は、「災害時に施設の外に避難した後は、戻らないこと」を社内で共有しました。

(千寿・石川梨英子 専務)「そのまま帰ってと言われても、帰る術が多分ないので一旦、館内に帰った人が非常に多かった。本当に命が一番。定期的な訓練と、(建物を)出た時点で入らないことを徹底させていきたい」

災害時の避難に課題を突きつけたイオンモール熊本の爆発事故。二次被害を防ぐ安全管理のあり方が問われています。

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