【新華社武漢9月21日】中国湖北省は9月に入り、ブランド米「京山橋米」が収穫期を迎え、新米の加工工場への搬入が始まった。名称は原産地の京山市孫橋鎮に由来し、2004年に国家地理的表示(GI)製品に認定された。

 京山市では京山橋米産業が拡大を続けており、全産業チェーンの総生産額は170億元(1元=約23円)、25年のブランド価値は449億元となった。

 市内の米加工企業の代表格、湖北国宝橋米は、京山橋米の精密栽培の水準向上に向け、武漢大学などと連携して既存品種の純化や若返り、新品種の育成を継続的に実施。「鄂中5号」「洋西早」などの主力品種の純度を保ちつつ、病害虫への抵抗力を高めてきた。1500ムー(約100ヘクタール)のデジタル化拠点も整備して気象や病害虫のデータを収集し、ビッグデータ分析を通じて農家に適切な防除を指導している。

 基準や技術は最終的に農家が習得し、活用する必要がある。湖北国宝橋米の韓志剛(かん・しごう)総経理は「発注、生産拠点、合作社(協同組合)、農家の連携モデルを通じ、小規模農家を産業チェーンに組み入れ、種子の供給から技術指導、肥料、農薬までを統一し、最低買い取り価格を保証している」と紹介した。

 農業でUターン起業した周凡(しゅう・ぼん)さんは、17年に孫橋鎮で宏願種植家庭農場を創業した。23年から湖北国宝橋米と注文栽培契約を結び、現在は育苗、田植え、収穫、乾燥の機械化をほぼ実現している。周さんは、注文栽培を通じて1ムー(約667平方メートル)当たりの収益が着実に伸びたとし、今では農家115戸が注文栽培に参加し、各農家の年間収入も6千~8千元増えたと語った。

 一粒の種子の純化や若返りからデジタル化による農地管理、スマート工場の生産ライン、袋ごとに追跡可能な米製品に至るまで、スマート技術は京山橋米の栽培農家にさらなる収益をもたらしている。(記者/閆建華)