「私は介護要員だったんです」…!再婚相手に「86歳の義父」の世話を押し付けられた女性、夫が結婚前についていた「驚きの嘘」

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46歳で62歳の男性と再婚

熟年世代にとって避けて通れないのが親の介護問題だ。どのような体制で誰が親を支えていくのか。家族によって、それぞれの悩みや葛藤がある。

「考えなかったと言えばウソになりますが、私の場合は大丈夫だと思っていました」

そう話すのは、栃木県在住の増田裕美さん(仮名)。再婚相手に「親の介護要員にされた」と嘆く50歳の女性だ。

「私は35歳の時にバツイチになりました。離婚理由は夫の浪費です。趣味や遊びに生活費を使い込み、追いつめられて自己破産。持ち家を手離したタイミングで家を出ました」(裕美さん。以下「」内は同)

その後は実家に身を寄せながら、裕美さんは女手ひとつでひとり娘を育てた。

娘の結婚をきっかけに、「第二の人生を考えたい」と、44歳で婚活をスタート。熟年向けの結婚相談所に登録すると、裕美さんのもとにはデートの申し込みがひっきりなしに届いたという。

「多かったのは60代の男性からの申し込みです。私は恋愛したいわけではなかったので、条件面を中心にお相手探しをしていました」

婚活を始めて2年、46歳になった裕美さんは、運送会社を経営する62歳のバツイチ男性、館野博司さん(仮名)を選んだ。決め手は「経済力」だった。

「彼の離婚理由は妻の浮気だったそうです。当然、離婚後は前妻とは没交渉。また、ご両親は施設に入っているとのことだったので、介護についても特に心配することはないと思いました」

妻の裏切りを知ってから20年間、仕事一筋に生きてきましたが、このまま人生を終えてしまうのは空しいと思うようになりました。貴女と一緒になれたら、私の余生と財産で幸せにしてあげたいと思っております--。

博司さんのこのプロポーズが裕美さんの心に響いた。

義父の介護をしていた家政婦が辞めた

入籍し、館野家で暮らすようになった裕美さん。しかし、そこで初めて、施設にいるはずの義父(86歳)が、敷地内にある離れで暮らしていることを知った。

「義父は身体が不自由なのですが、お世話は住み込みの家政婦さんがしていました。ウソをつかれたのは気になりましたが、『私たち夫婦との交流はないし、施設にいるようなものだから』と言われたので、仕方なく納得したんです」

想定外の出来事もあったが、結婚生活は順調だったという。家中をピカピカに磨き上げ、庭の手入れをし、手の込んだ夕飯を作るなど、1日中家事に勤しむ裕美さん。そんな彼女を労うように、博司さんは週末や長期休みになるとドライブや旅行に連れ出した。

博司さんの勧めもあり、家事の合間に自分の時間を持つようになった裕美さんは、それまで無縁だったエステやジムに通ったり、高級ブランドの買い物や豪華なランチを楽しんだりと、余裕のある生活を送っていた。

だが、人生は甘くなかった。結婚して半年ほどたった頃、住み込みで義父の世話をしていた家政婦のA子さん(57歳)が、突然、辞めてしまったのだ。そして、義父の介護は裕美さんの役目となった。

「義父は施設に入ることになると思っていたら、夫から『キミがいるだろ?』と言われてしまったんです。それまでの優しい夫とは打って変わって厳しい口調だったので、逆らうことはできませんでした」

「イヤなら別れるか?」

裕美さんのサポートのために、週4回の昼間はヘルパーが来てくれた。だが、それ以外の時間は裕美さんひとりで義父の介護をすることになった。

「義父は身体は不自由ですが頭はしっかりしていて、私のやることを口うるさく注意してきました。『味が気に入らない』とお膳を引っくり返したり、『手際が悪い』と言っておむつを投げつけられたこともあります」

心身ともに疲弊して行く裕美さん。そんな彼女に追い打ちをかけたのが博司さんの豹変だった。

「『何があるかわからないから』と外出を禁止されました。休みの日も夫だけ出かけて私は留守番です。『(義父の排泄物の匂いがしみついて)臭い』と言われ、一緒に食事をすることも同じベッドに眠ることもなくなりました」

多忙を理由に博司さんが介護を手伝うことはなかったという。

「私が愚痴や文句を言うと、『イヤなら別れるか?』と脅されるんです。今さらひとりになったところで行くアテもないし、娘や実家に心配もかけたくなく、私は言い返すことができませんでした」

博司さんはその後、85歳の母親も施設から引き取った。

後編記事『再婚相手に騙されて義理の両親の「介護要員」にされた妻…それでも離婚を選択しない「納得の理由」』へ続く。

【つづきを読む】再婚相手に騙されて義理の両親の「介護要員」にされた妻…それでも離婚を選択しない「納得の理由」