治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「キャバ嬢インフルエンサー・ヤマトリノ逮捕と、話題のハンドサインの意味を元警視庁刑事が深掘って解説」を公開した。動画では、違法薬物所持の疑いで逮捕されたインフルエンサーのヤマトリノ容疑者が移送時に見せた「ハンドサイン」の真意と、その行為がもたらす捜査への影響について、元刑事の視点から鋭く指摘している。

小比類巻氏は、大和容疑者が自宅マンションで隠語で「チャーリー」と呼ばれる違法薬物を所持し逮捕された事件の概要に触れ、移送時の車内で報道陣に向けて見せた特徴的なハンドサインに着目。指でアルファベットの形を作るなどのサインについて、海外のストリートギャングやヒップホップ文化に由来する、所属組織の誇示や敵対組織への挑発を意味するものだと説明する。本来はナワバリや所属を示す限定的な記号だが、SNSの普及により見た目の格好良さだけを真似る若者が増えていると指摘した。

さらに過去の事例として、2022年に逮捕された指定暴力団組員でラッパーのKENNY-G容疑者が、移送時に同様のサインを見せていたことに言及。当時の関係者の証言などから、「警察権力には絶対に負けない」「これで終わりではない」といった仲間内へのアピールや反発心の表れであると推測し、ヤマトリノ容疑者もそうしたストリートカルチャーを模倣して、あえてカメラに向けた可能性が高いと分析した。

一方で、元捜査官としての立場から、この行為を「あまりにも浅はかな行為だなと私は思います」と一刀両断する。メディアを通じて特定のサインを誇示することは、同じサインを使うグループの存在を警察に自ら教えることになり、交友関係や薬物の入手経路といった次なる捜査の的を絞らせる結果につながると警告。権力への反発や仲間へのアピールのつもりが、かえって自分と仲間の関係性を可視化させ、周囲を危険に晒す自爆行為にすぎないと結論づけている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。