死に戻り令嬢のルチェッタ


 素直になれないツンデレ同士を描いた婚約破棄ラブコメディ『死に戻り令嬢のルチェッタ』(天乃忍/白泉社)。その完結巻となるコミックス6巻が、2026年9月4日(金)に発売される。約3年半にわたって描かれた物語は、いったいどのような結末を迎えるのだろうか。

 作者の天乃忍は、『LaLa』や『LaLa DX』などを中心に活躍中の漫画家。初の単行本刊行となった『片恋トライアングル』をはじめ、『ラストゲーム』や『リバース×リバース』など、個性豊かなキャラクターたちによる恋愛模様を描いてきた。自身初のファンタジー作品となる『死に戻り令嬢のルチェッタ』では、婚約破棄をきっかけに運命を変えようとする令嬢と、素直になれないツンデレ男子の恋を描いている。

■目を覚ますと、なぜか婚約直後に戻っていて--

 物語のヒロインは、貧乏伯爵家の一人娘・ルチェッタ=アンブリッジ。名ばかりの貴族として好奇の目を向けられる中、膨らみ続ける借金を前にどうすることもできずにいた。そんな彼女に結婚を申し込んだのが、一代で財を築いた商会長のカイル=ウィズレー。借金を肩代わりする代わりに、結婚で手に入る“爵位”が欲しいという申し出だった。

 政略結婚ゆえかケンカが絶えず、挙式を迎える前から関係はすでに冷え切っていたふたり。それでも家を守るためと覚悟を決めて結婚式に臨んだルチェッタだったが、カイルが招いたトラブルに巻き込まれ、その生涯を終えてしまう。ところが次に目を覚ますと、なぜか婚約直後に戻っていて--。

 いわゆる「死に戻り」によって2周目の人生を歩むことになったルチェッタ。カイルとの婚約を破棄するため自力での借金返済を決意し、未来を知っていることを生かして占い師を始めた。ところがそこへやって来たのは、ルチェッタの婚約者であるカイル本人。「意中の女性」との未来について占ってほしいという彼は、その相手としてルチェッタの名前を挙げるのだった。

 1周目の記憶では嫌味ばかりな男という印象しかなかったカイルだが、実はすべて愛情の裏返し。真意を知ったルチェッタは、次第に心惹かれていく一方で、将来有望な“金脈”としても手放せなくなってしまう。こうして破棄するつもりだった婚約を今度は維持しようと奔走することになり、その過程でふたりは少しずつ距離を縮めていく。

 だが、ふたりの周囲では関係をかき乱す出来事が次々と起こる。中でも厄介な存在が、カイルの悪評記事を書き続けてきた新聞社社長のハイドだ。貴族嫌いの彼は、占い師姿のルチェッタを気に入り、ぐいぐいと距離を詰めてくる。

■ルチェッタはなぜ命を落とすことになったのか。カイルとの関係の結末は!?

 そして今回発売されるコミックス6巻では、ついにハイドに占い師の正体がルチェッタだと知られてしまう。合わせてカイルとハイドが長年抱えてきた確執の真相も明らかに。そんな中、1周目の悲劇につながる出来事に思い立ったルチェッタは、カイルに“あること”を告げる。

 果たして、1周目のルチェッタはなぜ命を落とすことになったのか。その真相はもちろん、カイルとの関係がどのような結末を迎えるのかにも注目してほしい。