英国の「帽子をかぶった猫」の都市伝説が米国上陸、デマ拡散で逮捕者相次ぐ
英国や中南米で拡散した「キャット・イン・ザ・ハット(帽子をかぶった猫)」の都市伝説をめぐる不気味なSNS騒動が米国にも飛び火し、学校への脅迫事件に発展している。複数の州で少年らが相次いで逮捕、拘束される事態となった。複数の米メディアが2日までに報じた。
騒動の元になったのは、米児童文学作家ドクター・スースの代表作「キャット・イン・ザ・ハット」に登場する、赤と白のしま模様の帽子をかぶった猫だ。英国などでは、この猫を模した不気味な人物が街中に出没するというAI生成とみられる画像や動画がSNSで拡散。「キャットがやって来る」などと恐怖をあおるネット上の都市伝説として広がっていた。
ところが米国に上陸すると、単なる都市伝説では済まなくなった。
米カンザス州ハッチンソンでは、地元高校に通う15歳の生徒がキャット・イン・ザ・ハットに関連するTikTokアカウントを作り、脅迫的な投稿を行ったとして警察に逮捕された。地元メディア「KWCH」によると、生徒は犯罪的脅迫2件で訴追された。
フロリダ州オカルーサ郡では13歳の少年が逮捕された。少年はTikTokに偽アカウントを作成し、高校や中学校など3校を標的にした投稿を行ったとされる。保安官事務所によると、少年は事情聴取で投稿したことを認めた。銃乱射を行うとの書面・電子的脅迫3件など、計4件の重罪容疑がかけられている。
コロラド州グランドジャンクションでも、中学校などへの出現を示唆するキャット・イン・ザ・ハットの投稿をめぐり、警察が14歳の高校生を特定して拘束した。
さらにミネソタ州スリーピーアイでは、「キャット・イン・ザ・ハット」を名乗るTikTokアカウントが地元2校の写真と脅迫的な内容を投稿。学校が一時〝ソフト・ロックダウン〟に入り、警察は男子学生1人を拘束した。実際に学校を襲撃する具体的な危険は確認されなかったという。
米国版の特徴は、英国などで流行したAI都市伝説を模倣しながら、実在する学校や生徒を標的にするケースが出ていることだ。「次はお前だ」などと恐怖をあおる投稿もあり、警察が本物の犯行予告として捜査せざるを得ない状況になっている。
ネット上で生まれた都市伝説が、海を渡って現実の逮捕者を生む騒動へと変貌している。

