長野・上高地

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 「日本のスイス」とも呼ばれる絶景で人々を魅了する日本屈指の景勝地、長野県松本市・上高地。

【写真】ものすごい行列…バス待ち3時間が納得、上高地の行列ぶり

 これからの時期、夏の避暑や秋の紅葉シーズンに向けて旅行を計画している人もいるだろう。

「日本のスイス」上高地が3時間待ち

 そこで、現地を訪れるにあたってぜひ覚えておくべき耳より情報がある。8月半ば、バスの乗り場で乗車まで「3時間待ち」という大混雑が発生したという投稿がSNS上で大きな話題となった。

 上高地は自然保護のため年間を通してマイカー規制が敷かれており、沢渡(さわんど)や平湯などの指定駐車場からバスやタクシーへの乗り換えが必須となる。

 だが、観光客が一斉に移動するタイミングで、乗り場には長蛇の列ができてしまうのだ。投稿を見た人々からは、

《大型連休とか皆が休む時に混雑する所行ってもなぁ…》
《自然を楽しむ場所に行くのに都会より並ぶ意味がわからんよな》

 といった残念がる声も集まった。なぜ、これほどの混雑が発生してしまうのか。現場でシャトルバスや路線バスなどを運行するアルピコ交通に現地の様子と、対策について聞いてみた。乗車待ち時間が長くなる要因について、

「さわんど地区の駐車場が満車となり、駐車場待ちによる道路渋滞が大きく関係しております。この状況となると、バスが円滑に回らず、乗車待ち時間が長くなります」(アルピコ交通株式会社担当者、以下同)

 現地から見る需要の急増に関しても、

「当社も最大限車両を投入しておりますが、インバウンド客の来訪や若年層の来訪が近年著しく伸びており、需要に供給が追いついていない状況が続いております。2024年度から2025年度の実績推移を見ると、新島々~上高地で126.7%、さわんど~上高地で112.9%、平湯~上高地で111.5%と全線で利用者が大幅に増加しています。

 コロナ前に比べ投入台数を増やして対応しておりますが、乗務員不足も深刻のため、これ以上の増車は厳しい状況です」

 と、ジレンマに陥っているという。需要過多により全体の乗客数の母数がかなり多くなっていることで、現場で働く方々に負荷がかかってしまっているようだ。 

早朝便を利用する若者の増加で渋滞の発生も減少

 一方、とある利用者の行動パターンが現場の負担をやわらげているという。

「さわんどから上高地への上りは始発から11時ごろ、上高地からさわんどへの下りは14時ごろから17時ごろがピークとなります。

 昨年ごろからは日本人の若年層のご利用が急激に増えており、その多くの方が早朝便で上高地へ上がり、早々に8時から9時ごろには上高地から下ってくるため、次の上りのピーク時には駐車場に空きができ、駐車場待ち渋滞の発生する日が極端に減りました」

 “超朝型”かつ“滞在時間短め”の行動パターンによって、駐車場の回転率が上がり、結果として現地の運行状況を適切に保てているということだ。

「連休など、混雑が予想される日の来訪をできるだけ避けるか、利用ピーク時間を極力避けた時間帯に来訪していただければと考えております」

 と、アルピコ交通も混雑解消のための協力を呼びかけている。

 早朝ならではの静寂と澄み切った空気の中で楽しむ上高地は、わざわざ早起きするだけの価値があることだろう。ピーク時間を上手にずらして楽しむ“スマートな絶景旅”で、思い出をつくってみてはいかがだろうか。

週刊女性PRIME