ネパール土石流、トンネル内に35人以上閉じ込めか…死者は中国側含め計804人・行方不明3000人
【カトマンズ=青木佐知子、上海=田村美穂】ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流による死者数は30日、ネパール側で788人、中国側で16人に増え、計804人となった。
行方不明者は約3000人に上る。中国政府傘下にある中国科学院の専門家は30日の記者会見で、土石流の原因について「地球温暖化の影響で氷河が不安定化した」と発表し、ネパール側の海抜約5200メートルの地点で氷河が崩落したと指摘した。
英字紙カトマンズ・ポストは30日、ネパールの水力発電所のトンネル内に、軍の推計で少なくとも35人が閉じ込められた可能性があると報じた。ネパール首相府によれば、土砂を除去してトンネル上部に穴を開けて呼びかけたが、反応はなかった。
中国中央テレビによると、被災地では30日未明、新たなせき止め湖が確認され、救助活動が一時中断した。ただ、古いものも含めて水位は下がり、決壊の可能性は低下したという。
中国当局によると、29日午後時点の行方不明者546人のうち、外国人は23か国の計261人。ネパールの104人が最多で、インドの49人が続く。国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は27日時点の推計で、被災者は少なくとも9万3000人とみている。
