ウクライナ南部 ザポリージャ原発「10日以内に全電源喪失」の恐れ IAEAが警告

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IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長は29日、ウクライナ南部のザポリージャ原発が、約10日以内に全電源喪失に陥る可能性があると警告しました。

ザポリージャ原発は20日、周辺での軍事活動を受け、唯一残っていた外部電源線との接続を失いました。

現在は非常用ディーゼル発電機を使い、原子炉の冷却などに必要な電力を供給しています。

原子炉6基は冷温停止状態ですが、安全を維持するためには原子炉や使用済み燃料プールの冷却を続ける必要があります。

IAEAによりますと、原発側が確保しているディーゼル燃料は約10日分で、グロッシ事務局長は、「外部電源が復旧せず、追加の燃料供給もなければ、約10日以内に全電源喪失に陥る可能性がある」と警告しました。

IAEAは、外部電源の復旧に必要な送電線の修理に向けて、局地的な停戦の実現に向けた調整を進めています。

また、原発周辺での軍事活動を最大限自制するよう改めて呼びかけています。

一方、ザポリージャ原発の広報担当者はロシアメディアの取材に対し、「10日後に完全な電源喪失が避けられないとの見方は正確ではない」としたうえで、「電力供給の維持に向け、あらゆる措置を講じている」としています。