価格を抑えながらも走りを楽しめる最安グレード「S」

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もっとも安価なロードスター! グレード「S」の性能とは

 マツダといえば、2ドアオープンスポーツカーロードスター」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 今回は、現在のラインナップで、もっとも安価なエントリーグレードに注目してみます。安価なエントリーグレードの性能と装備は、いったいどのような内容なのでしょうか。

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 初代ロードスターは1989年に登場。「人馬一体」をキーワードに掲げ、小型軽量な2ドアオープンのボディ、ハンドリングに優れたFRレイアウトを採用。程よいパワーで小気味よいエンジンとマニュアルトランスミッションを搭載し、爆発的にヒットします。

 もともと実用性に乏しい2シーターオープンカーは、そこまで需要の多い車種ではありません。人気が落ちてくると、すぐに生産終了になってしまうニッチな存在でした。

 世界中から数多くの競合車が登場して市場が活性化するも、今も継続して販売されている車種はごくわずかで、ほとんどの車種は販売が終了となりました。そうした傾向があるなかでロードスターは今もなお進化を重ねる希少なロングセラー車といえます。

 その後4世代にわたり進化が続き、2015年に登場した現行の4代目(ND型)ロードスターも多くの支持を得ています。

 現行の4代目ロードスターは従来どおり、小型軽量の2シーターオープンスタイルを引き継ぐとともに、マツダ独自の最新テーマ「魂動(こどう)デザイン」を採用。今でも多くの評価を得ているデザインです。

 ラインナップは1.5リッターオープンの「ロードスター」に加え、2リッターエンジンと電動格納ハードトップを備える「ロードスターRF」を設定。

 これまで数度の改良を行っており、2024年の改良では、デザインの一部変更と先進運転支援システムの強化を図りました。

 2026年6月には再び改良が行われ、走りの強化や新色の設定、新たな特別仕様車の追加などが図られています。

 そんなロードスター現行モデルのグレード展開では、エントリーグレードの「S」295万9000円(消費税込、以下同)から最上級グレードの「RS」374万円まで、約78万円の価格差があります。

 今回注目するのはそのうちもっとも安価なSグレードです。安価なエントリーグレードで物足りなさを感じることはないのでしょうか。

 まずSとRSを比較すると、基本的なスペックに差はありません。

 全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmのコンパクトボディに最大136PSを発揮する1.5リッターエンジンをフロントに搭載、リアを駆動します。燃費(WLTCモード)も同一で16.9km/L(6速MT)です。

 ただし車重は少々異なり、Sが1010kg(6速MT)、RSが1050kgと若干の違いがあります。

 走行性能では、リアのスタビライザーや、新開発の「アシンメトリックLSD」などもSには装備されません。その一方、コーナリングを安定させてくれる「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」は、Sを含む全車に標準装備されています。

 Sの安全装備では、スマートブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)やブラインドスポットモニタリング、後側方接近車両検知などの機能は備えていますが、マツダレーダークルーズコントロールやアダプティブヘッドライトは装備されていません。

 装備面では、シート素材やソフトトップの遮音材、カップホルダーの数やエアコンの機能(マニュアルかオート)、シートヒーターやBOSEサウンドシステムの有無などが、Sでは省略・簡素化されています。

 しかし、上級グレードと装備面での差はあるものの、基本性能については必要にして十分なものといえます。

 ロードスターならではのデザインや軽快な走りを楽しむことや、自分なりにカスタムして乗るのが目的ならば、もっとも安価なSグレードでも満足できるはずです。

 逆に、現行ロードスターを手に入れたいけれど、予算が少々厳しいという人にはSは非常におすすめの選択肢となるのではないでしょうか。