小中高生の自殺“過去最多”538人 子どもが考える「こころのSOS」誰に、どう伝える? AI、親、先生、友達…相談相手はさまざま
去年、自殺で亡くなった小中高生は過去最多の538人になりました。「こころのSOS」は、誰にどう伝えればいいのか。子どもたちの姿を取材しました。
■小中高生の自殺、1980年以降で最多「538人」

小中学生
「聞こえるように悪口とかを言ってきて」
「大切にしていたものをないがしろにされたり、壊されたり」
「一方的に責められたりとか」
子どもたちが話し合っていたのは、「こころのSOS」。
去年、全国で自殺で亡くなった小中高生の数は「538人」。統計がある1980年以降で最多となりました。
東海大学などの研究チームは、自殺未遂で搬送され入院した18歳未満の患者100人を対象に、「“死にたい気持ち”を周囲に相談していたか」調査しました。その結果、76人の患者が「誰にも打ち明けていなかった」と回答。
東海大学医学部の三上克央教授は、「何らかの理由で幼い頃から相談や感情表現を次第にできなくなり、しなくなってきた印象」だといいます。
■「こころのSOS」誰に?どう伝える? AI、親、先生、友達…相談相手はさまざま

子どもたちは「こころのSOS」を誰に、どう出せばいいのか―。兵庫県の明石市教育委員会は、小中学生を対象にワークショップを開催しました。
講師を務めるのは精神看護学が専門の高橋聡美さんです。
子どもたちが考えていたのは「友達に無視された時、誰に、どこに、相談するか」。
小中学生
「心配されるから親にはせえへんかも」
「真剣な話しているのに、真剣に聞かへん」
「AIにもする」
「AIにもするし、人間にもする」
「AIがほとんどじゃない」
「AI派」
「AIの方が気楽でいいよ」
「先生には相談せえへんの?」
「絶対せん、絶対せん」
「めっちゃ大ごとにされる」
AI、親、先生、友達と相談相手はさまざま。
中央大学人文科学研究所 客員研究員・高橋聡美さん
「あなたのことを聞いてくれなかったとしても、3人目までは諦めないで相談してほしい。必ずあなたのことを助けたいと思っている大人が絶対にいるので、相談してほしい」
■自分の「こころのSOS」に気付く

また、自分の「こころのSOS」に気付くことも大事だといいます。
中央大学人文科学研究所 客員研究員・高橋聡美さん
「ちょっと嫌だったよね、傷ついたよねとか、自分に聞いてあげることが非常に大事」
中学3年
「SOSって簡単には出せないし、自分で勇気を持つだけでなくて(SOSを言える)友達をつくることも大事」
小学6年
「SOSを出せる人もいるけど、簡単には出せない人もいるから、気軽に相談できることは素晴らしいことだと思った」
中学3年
「保健室の先生、担任の先生、親もそうですし、自分でそういう大人3人を見つけていけたらいいな」
■「相談することを躊躇せずに…」 大人は「子ども扱いせず対話」を

子どもたちに伝えたいことは。
中央大学人文科学研究所 客員研究員・高橋聡美さん
「誰かに相談することを勇気を持って躊躇(ちゅうちょ)せずにやってほしい」
そして、大人は「子どもを子ども扱いせず対話すること」が大切だということです。

もし、こころの悩みを誰かに相談してみてもいいかも、と思った人がいたら「まもろうよこころ」で検索すると、相談窓口が載っています。
また、チャット型のものもありますので、利用してみてください。