ESSEonlineで2026年7月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。

毎日使うトイレだからこそ、広さや設備選びで後悔したくないもの。今回、3年前に新築した平屋で約0.8畳のトイレを採用した日刊住まいライターの実例を紹介します。狭さを感じさせない工夫や窓なしトイレのメリット・デメリット、住んで気づいた意外な失敗談など、家づくり前に知っておきたいリアルな情報をお届けします。

※ 記事の初出は2026年7月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

トイレの狭さを感じさせないための「3つの工夫」

わが家は3年前、延床面積31坪の平屋を新築しました。夫婦と子ども3人(4歳、3歳、1歳)の5人家族で暮らしています。

限られた面積の中で採用したのは、約0.8畳のコンパクトなトイレ。けっして広くはないものの、実際に使っていて狭さを感じる場面はほとんどありません。

●工夫1:入口を広く見せる「引き戸」と「横向き配置」

まず採用したのが、引き戸とトイレ本体を横向きに配置する間取りです。

引き戸は、開き戸のように扉の開閉スペースを考慮する必要がなく、限られたスペースをムダなく使えます。

また、横向きのトイレのおかげで入り口が広く使え、座るまでの動作もスムーズ。トイレトレーニング中の子どもの介助も、ドアをあけ放したまま広々と行えます。

●工夫2:タンクレストイレの採用

タンクレストイレの採用も、狭さを軽減する秘訣です。

一般的なタンクつきトイレとくらべると奥行きがコンパクトなため、便器から正面の壁まで約70cm確保できました。

●工夫3:収納は壁に埋め込むタイプでスッキリ

さらに、収納は壁の厚みを利用した埋め込みタイプを採用。棚が出っ張らず、壁と同じ白の扉にしたため見た目もスッキリしています。

トイレットペーパーや掃除用具がすべて入るので、床にものを置かずにすみます。収納力と掃除のしやすさをかなえてくれました。

窓なしトイレのメリット

トイレに窓を設けるかどうかも、設計時に悩んだポイントです。窓を設けるとなると、窓際の間取りにしなければならず、家事動線や収納プランの妨げに。そこで思いきって窓なしを選択し、現在の位置に決めました。

窓がないと面倒な窓枠やサッシの掃除が不要な上、プライバシーを確保しやすいというメリットが。外からの視線を気にする必要もなく、防犯面でも安心です。

また、「窓がないと暗いのでは?」という心配もありましたが、人感センサーつきの照明を採用したことで解決しました。昼でも夜でも入室と同時に明るくなるので、暗さを気にせずにすんでいます。

3年住んで判明した「予期せぬデメリット」

そんなわが家のトイレ事情ですが、実際に暮らしてみて気づいた失敗もあります。

●失敗1:おしゃれ優先で選んだ「ウォシュレットの操作パネル」

1つ目は、ウォシュレットの操作パネル。

見た目がスッキリしたデザインに惹(ひ)かれて選んだのですが、ボタン表示がシンプルすぎて、来客時に操作方法を聞かれることがあります。

ボタン自体も小さく、子どももどこを押せばいいかわかりづらいようです。見た目だけでなく、直感的なわかりやすさも大切だと感じました。

●失敗2:コンパクトな手洗い器

もうひとつは、手洗い器です。

トイレの広さに合わせてコンパクトなサイズを選びましたが、小さな子どもが使うと水が周囲にはねやすく、かなりの確率で壁や床が濡れてしまいます。おかげでこまめに掃除をするようになりましたが、子どもが使うことも想定したサイズや形を選ぶべきだったと感じています。

0.8畳というコンパクトなトイレも、工夫次第で十分に快適な空間になります。間取りや見た目の広さだけでなく、設備の使用感など暮らし始めてからでないと気づけないこともありました。

トイレの空間づくりに悩む方の参考になればうれしいです。