Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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アメリカとイランの戦闘終結に向けた交渉の行方はどうなるのか?

両国が、戦闘終結へ向けて6月に署名した「覚書」について、すでに16日の交渉期限を過ぎていますが、トランプ大統領は17日、「延長を求めるか?」と問われ、「求めない」と明言しました。

また、イランは合意をしたがっているとしつつも、「我々が必要だと感じるような合意はしないだろう」と述べました。

一方、イランの高官は17日、ロイター通信の取材に対し、数週間以内にアメリカが覚書の内容を完全に履行しなければ交渉に応じないと話し、新たな期限を設定したことを明らかにしました。

また、イランは防御から攻撃の姿勢に転換しつつあるとしたうえで、アメリカが期限を守らなかった場合、アメリカによる海上封鎖を突破するため、適切な時期に正確な軍事攻撃を実施すると警告しています。

中東情勢に詳しい専門家は。

(日本エネルギー経済研究所 坂梨 祥 氏)
「アメリカもイランも、実はホルムズ海峡の正常化を望んでいる。ホルムズ海峡をどう管理するかに関しては、ホルムズ海峡の沿岸国であるイランとオマーンがすでに何らかの話をまとめたのではないかといわれている。トランプ大統領が、よく出口戦略を探しているといわれるが、つまり、この戦争に勝ったと宣言して、かつ、このホルムズ海峡のほとんど封鎖された状態を改善したことを、両方実現したいと考えているが、やはり、実現が可能限りなく困難であるということだと思います。一方、トランプ大統領は、自分が負けたとは絶対に言うことはできない、負けたとは言えない。かといって、それ以外にどうしたらいいのか全く妙案が見当たらない、そのような状況が長引いているのが現状であると考えております」

では、事態の打開には何が必要なのでしょうか?

(日本エネルギー経済研究所 坂梨 祥 氏)
「どうすればこのこう着状態が解除されるかということを考えますと、やはりアメリカのトランプ大統領が、もうこれ以上イランにどのような圧力をかけたとしてもイランは折れないと、まあその点において、ある意味こう圧力を断念するということにならないと、この事態が打開されないのではないかと考えております」

一方で事態が長期化することで、原油供給への懸念は高まっています。

8月18日、静岡市内のスーパーを訪ねてみると…。

(伊藤 薫平 アナウンサー)
「Q.中東情勢の影響がまだあるものってありますか?」

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)
「こちらのトレーやフィルムといった包装資材は中東情勢の影響で3割ぐらい値上げがありました」

(伊藤 薫平 アナウンサー)
「Q.お店としては大きくないですか?」

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)
「経費がかかりますので、その分を一部商品に値上げというかたちで反映している」

石油由来製品のトレーなど包装資材の値上がりにより、水産物やパンなど包装資材を多く使うものでは、値上げを余儀なくされたといいます。こうした値上げの波による消費の冷え込みも懸念されます。

17日、内閣府は4月から6月のGDP=国内総生産を発表。物価変動を除いた「実質」で前の3か月より0.3パーセント増加し、3期連続のプラス成長となった一方で、GDPの半分以上を占める「個人消費」は2年ぶりにマイナスとなりました。

こうした中、経営コンサルタントの坂口孝則氏は、9月に値上げのピークを迎えるといいます。

(経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
「2月下旬から始まったイラン戦争が、まず最初に燃料やエネルギー価格に影響を与えた。それが3月4月には、そこから梱包など他の製造物が、徐々に影響を及ぼすようになって、9月というのが値上げのピークだと思われている。なかなか実質賃金が上がらない中、日本全体では、例えばITとか銀行株はすごくいいが、消費者の立場からすると、徐々に値段が上がって、来月・9月にピークを迎えるので、個人消費としてはマイナス傾向にならざるを得ない状況が今続いている」

静岡市内のスーパーでも、9月に食品・約280品目の値上げを予定しているといいます。

「しょうゆ」や「かつおぶし」、「バター」や「チーズ」など、幅広い商品が値上がるということです。

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)
「今回はメーカーさんからの値上げで、こちらの売価も上げさせていただくということになる」

終わらない値上げの波に、諦めムードの買い物客も。

(買い物客)
「前にも戻ってほしい、それはそうですよ…私たちでは庶民がどうこう言っても下がるものではないと思っている」

(買い物客)
「石油が上がると関連が全部上がっちゃう、影響が身に感じる、年金生活しているので」

物価高を招いてきた「ナフサ」の供給の現状について、坂口氏は。

(経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
「フェーズが変わってきていて、今はナフサ、あるいはナフサを使った川下製品は、手に入るけど高いというフェーズ。手に入らないというよりも、すごく高くなったとかすごく納入が厳しくなった要するに納期が遅れがちになっているのが大きい日本の設備、施設は、中東の原油に専門で作られている。それに対して日本が新しく調達先を広げたところは、アメリカやアジア、アフリカのアンゴラだったりして、日本の精製する設備にマッチしないケースが多い。なので、物流費もかかるし、作り上げるプロセスもお金かかったりしている。ですので、原油そのものはちょっと落ち着いてきているが、ナフサに関しては、まだまだイラン戦争が始まる前の段階に戻っていない」

また、今後のガソリン価格の見通しについては。

(経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
「これ予想するのは難しいが、170円ぐらいが来月(9月)は多分5円ぐらい上昇するのでは。今は実際、(政府から)激変緩和措置のお金がどんどん出ているが、それを政府が、このまま使い続けるのではなく、ちょっと上限を、ちょっと上に拡大させると思う。おそらく、今の状況では170円近辺に収まってるガソリン価格が、おそらく来月ぐらいからは175円ぐらいに上がっていくのではと思います」