Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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(スタジオ)

(徳増 ないる アナウンサー)
鳥海さんに取材に行っていただきました。

(コメンテーター 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗 氏)
はい、こちら、清水から土肥を結ぶ「駿河湾フェリー」ですが赤字経営が続いていて、ついに廃止を含めた検討が行われているところです。一体なぜ赤字は改善されないのか。今回、初めてとなりますが、実際に乗船して、課題を探ってきました。

(VTR)
(コメンテーター 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗 氏)
「清水港にやってきました。こちら駿河湾フェリーですが、実はロケで「河岸の市」に来てからこの場所が気に入って3、4回くらい来ていて、いつか乗りたいなと思っていたのですが、やっときょう初めて乗船することができるということで、今、いろいろな課題を抱えている中で実際乗ってみて思ったことをお話できればと思います」

清水港から土肥港までを90分で結ぶ「駿河湾フェリー」。乗客は最大414人、乗用車も最大54台運ぶことができます。

今回、案内してくれたのは「駿河湾フェリー」広報担当の野田さんです。

(鳥海 高太朗 氏)
「今気になったのは県道223号線?」

(ふじさん駿河湾フェリー  野田 邦洋さん)
「全国的にも珍しい海の県道になります。223号線で、語呂合わせで『ふじさん』となっています」

乗船する前から、興奮気味の鳥海さん!いよいよ駿河湾フェリーの中へ。

(ふじさん駿河湾フェリー  野田 邦洋さん)
「こちらどうぞ」

(鳥海 高太朗 氏)
「空調も効いて涼しいですね。あそこに何かいますね、行っていいですか」

鳥海さんが早速、発見したのは…。

(鳥海 高太朗 氏)
「まるちゃんと、花輪クンだ」

(ふじさん駿河湾フェリー  野田 邦洋さん)
「こちらで記念撮影もできますので」

「駿河湾フェリー」は10月末まで「ちびまる子ちゃん」とコラボ中で、現在、1階の客室内は“まるちゃん”一色に。

さらに2階に上がると、追加料金で使える特別室「オーシャンルーム」があり、ワンランク上の座席で快適な船旅が楽しめます。

出港から15分、デッキから見えたのは…。

(ふじさん駿河湾フェリー  野田 邦洋さん)
「出航しました、清水港が一望できております」

(鳥海 高太朗 氏)
「いいっすね、ここの景色。きょうクルーズ船が入っているのでなおさら」

さらに、「三保松原」や、天気が良ければ富士山まで。いつもとは違う海からの眺めは格別です。

絶景と一緒に楽しめる“屋台グルメ”も充実。

鳥海氏は駿河湾フェリー・オリジナルの大判焼き、「223焼き」をチョイス。

(鳥海 高太朗 氏)
「お茶の色になっているいただきます。うん、熱々でおいしい」

ところで、駿河湾フェリーには、1組しか入れない特別が場所があるそうで…

(ふじさん駿河湾フェリー  野田 邦洋さん)
「こちらが貸し切り特別室になるのでどうぞ。秘密の通路みたいな感じになっています」

階段を上った先に広がっていたのは…。

(鳥海 高太朗 氏)
「お~~」

黄金に輝く「貸切特別室」。

定員は8人で1部屋1万2000円で利用できるといいます。

(鳥海 高太朗 氏)
「いやあ、ここは贅沢したい時に使いたい」

(ふじさん駿河湾フェリー 山本 東 理事長)
「こんにちは、どうも」

豪華な部屋に感激する鳥海さんを訪ねてきたのは「ふじさん駿河湾フェリー」の山本理事長。

快適な船内とは裏腹に駿河湾フェリーの経営は、今、危機的な状況なのです。

もともと「駿河湾フェリー」は1971年に、富士市の田子の浦と土肥を結ぶフェリーとしてスタートしました。その後、2002年に航路が清水・土肥間に変わりましたが、7年前に、運営していた民間企業が経営不振を理由に撤退してしまいます。

しかし、存続を望む声があったため静岡県と周辺6市町が一般社団法人を設立して事業を引き継ぎ、現在、運航を続けているのです。

その直後に新型コロナの拡大で利用者が激減。さらに2025年度も船のプロペラの損傷などで運休が相次ぎ、2019年に事業を引き継いだ時と比べ利用者は6割も減少。これにより3期連続の赤字となっていて、2025年度はその額約6200万円にも及んでいます。この状況に、静岡県は早ければ2026年の秋にも、存続か廃止かの経営判断を行う方針でそれに向けた専門家による「検証委員会」が7月に開かれました。

(平木 副知事)
「この体制だとなかなか難しいということと、価値があるもの だから小型化して続けられるようであれば続けたいけれども、 それについての収支の見通しや 論点をお互い確認していこうと いうことで終了した」

駿河湾フェリーはこの夏がまさに正念場なのです。

(鳥海 高太朗 氏)
「今、存続をどうするかということが議論されてますけど、 理事長から見てどうですか?」

(ふじさん駿河湾フェリー 山本 東 理事長)
「年間10万~12万人くらいは 欲しいんですけども、7~9月、この3か月で通常ベースでもプラスやはり2万人から3万人 くらいこう生み出さなきゃならないので、リピーターを増やしたり、相当この3か月間 で頑張らなきゃいけないなって いう思いはあります」

運賃収入が事業収入に直結するため、この夏は、利用客の増加に向けてさまざまな取り組みを行っているといいます。

(ふじさん駿河湾フェリー 山本 東 理事長)
「10月3日にクラウドファンディングの施策として特別便を出そうと思っているんです、夕方に…」

その一つが、フェリー存続をかけ、7月25日から始めたクラウドファンディング。目標金額は300万円。乗り場が、現在の「河岸の市」に移転したことで減便となった「第4便」を復活させ、海から眺める夕日に染まる富士山など「駿河湾フェリー」でしか体験できない“価値”を提供して存続につなげようというのです。

(鳥海 高太朗 氏)
「観光とか、これに乗りたいから わざわざ来るっていうような、 なにかそのためにできることってあるんですかね?」

(ふじさん駿河湾フェリー 山本 東 理事長)
「富士山が見えるところを本質的に共感してほしいな…っていうふうにずっと思います。あとは、その周辺の観光地と、どうやって提携していくか… っていうところの課題」

(鳥海 高太朗 氏)
「わざわざこの船に乗らなきゃいけない価値を、どれだけ見出せるのかが、僕は存続するかしないかの大きな部分になるんじゃないかなっていうふうには…思っております」

(ふじさん駿河湾フェリー 山本 東 理事長)
「私たちは、もう毎日、存続に向けて努力をしていきたい」

存続の危機にある「駿河湾フェリー」について周辺の観光施設はどう見ているのでしょうか。

土肥港から車で3分の「土肥金山」。おなじみの「金箔ソフト」や…「砂金採り」はもちろん、7 月のリニューアルで、登場したのが…。

(鳥海 高太朗 氏)
「これ普通によくないですか?」

黄金に輝く50本の鳥居。さらに子ども向けに屋内の遊び場も新設しさらなる集客を目指しています。

(鳥海 高太朗 氏)
「フェリーに乗っていて、ここにいらっしゃる人、結構いらっしゃいますか?」

(土肥金山 前原 佑次さん)
「かなり多くいらっしゃる…。かつて金を運んでいたという歴史もあるので、そういった歴史背景も含めて駿河湾を感じていただきながら土肥金山も知っていただける重要な観光ルートだと思っているので、そういった一体化したプランを期待している」

ここも土肥港からすぐの、2024年にオープンした「テラッセオレンジトイ」では、オーシャンビューのレストランで新鮮な海の幸を味わうことができます。

(テラッセオレンジトイ 統括 鍵山 友一さん)
「そんなに(土肥港から)距離もないので来る人も多いし、ここに寄ってフェリーに乗って渡る人も結構多い」

(コメンテーター 航空・旅行アナリスト 鳥海 高太朗 氏)
「仮にフェリーがなくなってしまうと人が減ってしまう可能性ってありますか?」

(テラッセオレンジトイ 統括 鍵山 友一さん)
「ここも含め、土肥は非常に影響が大きくなっちゃうと思います」