Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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千葉県内では、13日夕方から14日未明までに、時間雨量100ミリを超える記録的短時間大雨速報が多数発表、線状降水帯も発生し、一時は大雨や土砂災害の特別警報も発表され、記録的豪雨が大きな被害をもたらしました。その実態や原因、静岡での可能性や備えなどについて松浦悠馬・気象予報士が詳しく解説します。

(スタジオ)

(徳増 ないる アナウンサー)
千葉県の豪雨、皆さんも驚かれたと思いますが、松浦気象予報士に詳しく解説していただきます。

(松浦 悠馬 気象予報士)
はい、かなり甚大な被害につながるそんな大雨となりましたけれども、まずはですね、この千葉県のきのうの雨雲レーダーの様子から見ていきます。

きのうの夕方頃から関東地方には活発な雨雲がかかりやすかったんですが、夜に入った段階で、この千葉県に活発な雨雲が集中してきたんですね。そして、この雨雲が停滞している様子がわかるかと思います。全体的には雨雲は北西の方向に進んでいたんですが、千葉県のあたりで止まって、それでこういった記録的な大雨につながったというわけなんですね。

(徳増 ないる アナウンサー)
かなり長い時間でしたよね。

(松浦 悠馬 気象予報士)
そうですね。数時間にわたって非常に激しい雨や猛烈な雨が続きました。今回の千葉県の総雨量、12時間の雨量をですね、見ていきますと、この8月の1か月分と比べてどうかというところで、千葉県ではオレンジ色や赤色のところが広く分布しているんですね。オレンジ色が100%以上ですので、つまり1か月分、そして赤色が2か月分ということになりますけれども、特に千葉市内では300%ということで、平年の8月1か月分の3倍の雨の量がわずか半日で降ったんですね。

(徳増 ないる アナウンサー)
かなりの量になりますけれども、静岡でも、こういったまとまった雨というのはこれまでに…?

(松浦 悠馬 気象予報士)
そうですね。直近で言いますと、4年前の台風15号、あの時が静岡で12時間雨量が400ミリ少しということで、観測史上最大となったんですけれども、それに匹敵するような雨の量でしたね。千葉はもともとそれほど雨が多い地域ではないですので、過去の最大の72時間降水量が309ミリでしたから、それをも超える量がわずか半日で降りましたので、これほどの被害につながったというわけです。でも、もちろんこのぐらいの雨量になりますと、雨に慣れている静岡でも大きな被害にはつながる、そんな雨量だったと思います。

そして、今回、この関東に非常に激しい雨をもたらした要因なんですけれども、昨夜の気象状況です。

高気圧が日本の東にあって、この高気圧を回る暖かく湿った空気が南東から入っていました。上空に寒気も入っていましたので、まず関東全体で大気の非常に不安定な状態が続いていたんですね。その中で関東平野で冷たい空気の層ができまして、この層が北寄りの風だったので、風がぶつかり合って千葉県のあたりで局地的な前線ができて、線上降水帯が停滞したということになったんですね。ですから、この位置が少しずれていると、場所が、また変わってきていたということなんですね。

こういったメカニズム自体は、とても珍しいものというわけではないんです。もちろん静岡でも、同じようなメカニズムで大雨になることがあるんですね。静岡の大雨のパターンですと、南アルプスのあたりでまず雨が降り始めて、そこでだんだんと、気温が下がってくると、同じように冷気層というのができてきます。これが海の方に流れていく弱い北風になりまして、台風や前線などがありますと、南寄りの風が強まってきて、こちらが暖かく湿った空気になるので、その間で局地的な前線ができることっていうのは、よくあるんですね。全体的に雨が降るような状況だと平均化されて、雨も激しい雨で済むことがあるんですが、ああいうふうに千葉県に集中してですとか、静岡県内の中でも西部に集中しているとか、そういう局地的な降り方になってくる場合は、本来、全体的に降ろうとしていた水蒸気が、そこに集まることによって、ああいう記録的な大雨になることがあるんですね。なかなか、この局地的な現象というのは、コンピューターをいくら駆使しても、予測し辛いというところがありますので、突然の大雨というときほど、実は予測し辛いという問題点はあるという感じなんですよね。

(徳増 ないる アナウンサー)
「線状降水帯」というワードを聞いたら、やはりかなり注意しなければいけないですか?

(松浦 悠馬 気象予報士)
そうですね。きのうも実際に発生して、ああいうような被害につながっています。もしこういった大雨になったときに、ちょっと注意してほしいのが、もう冠水している状況では無理に外出をしないということなんですね。危険な状況の中では、垂直避難、家の中でも2階以上、浸水のおそれがないところにできるだけ移動すると。家の中でも安全な場所に行くということ自体が避難なんですね。特に夜や冠水している時は、マンホール、そもそも側溝のふたが外れてしまっているですとか、そもそも側溝が見えにくくなっている。そして車が途中で使えなくなる、立ち往生をするということがありますので、避難自体が危険になるということも、ぜひ、これを機会に知っておいてほしいなと思いますね。

こういった状況なんですけれども、あす15日にかけて、まだ静岡県内では不安定になってきそうなんですね。

関東はこの東側から張り出す高気圧に覆われてくるので、だんだん不安定は解消してくるんですけれども、その分、湿った空気の流れ込みの通り道が、あす静岡県内にやってきそうなんです。ああいった降り方になるという予想では…今のところないですけれども、局地的には雨が強まるということもありますので、突然の強い雨には、静岡県内でもあすにかけて注意が必要かなと思いますね。

(徳増 ないる アナウンサー)
はい。最新の気象情報を確認するようにしてください。