[8.8 J1第1節 柏 2-1 水戸 三協F柏]

“J1初陣”となった水戸ホーリーホックは、アウェーでの柏レイソル戦に臨んだ。

 開始5分に先制点を献上すると、前半のうちにリードを2点に広げられる苦しい展開を強いられた。試合後、樹森大介監督は後手を踏んだ最初の45分を回想した。

「決して前半も萎縮したわけでもなく、臆病になったわけでもないんですけど、個のところで外されてしまう局面が多々あって、それが失点につながってしまった。そういったところでやられてしまうと勝敗に大きく影響してしまうので、当たり前ですけど、個のマンパワーっていうところも同時に成長させていかないといけない。実際は組織的に守れるシーンもあったと思うので、まだまだJ1は甘くないなっていうのは再確認できました」(樹森監督)

 それでも後半に、FW内野航太郎がPKを決めて1点を返す。PKにつながるハンドを誘ったのは、DF真瀬拓海のシュートだった。

「点を取るしかなかったので、リスクを冒してでも行く必要があったし、あのシーンはうまく中に入って、シュートが運よく相手の手に当たりました」(真瀬)

 走行距離はチーム2位の11.3km、スプリント回数は両チーム通じてトップタイの22回を記録するなど、攻守で躍動していた。

「やるしかない状況だったので、思い切ってプレーできましたし、チャンスメイクのところは少しはできたかなと思いますけど、回数をもっと増やしていくのが一番の課題」と真瀬は自身の成長を誓った。

 2025シーズンに初のJ1昇格を果たした水戸。2026年のJ1百年構想リーグでも柏と対戦していたが、対戦成績は1勝1敗だった。2度目の対戦となった4月19日のホームゲームでは2-0で勝利。一方、3月22日のアウェーゲームでは0-3の完敗を喫していた。この日も、その3月の対戦と同様に0-2のスコアでハーフタイムを迎える展開になったが、内野のPK弾で1点を返すと、ラスト20分余りは水戸が押し込んだ。

「(今日は)あのような前半をして、その後のリバウンドメンタリーじゃないですけど、そこで大きく崩れず、後半こうやってチームとして盛り返すことができたのは成長を感じます」と真瀬は実感を込める。

「でもここで満足しないで、同点に追いついたり、逆転できるチームになっていかないとこのリーグはマジでレベル高いですし。そういうチームになっていかないと生き残れないと思うので、もう1つ2つチームとして成長していかないといけない」

 J1の厳しさを突きつけられた初陣。それでも後半に見せた反発力を、次は勝ち点につなげていく。

(取材・文 奥山典幸)