「牛丼2杯で満腹」だった男が「1時間でラーメン35杯」完食できるようになるまで。MAX鈴木が取り組んだ「独自の練習法」を激白
――2000年代はギラギラしてましたもんね。
MAX鈴木:してましたよねえ。でも、理由はわかるっちゃわかるんですよ。賞金でいえば、当時放送されていた『フードバトルクラブ』(TBS)が1000万円。それって、若い人からすると人生が変わり得る金額じゃないですか? そういうのもあるだろうし、時代の流れも関係していると思います。
でも、Ryuさんは今、新時代の扉に手をかけている状態だと思うんです。それを開いてバーン! となったらまた変わってくるかもしれないですよね。「うわあ!」と感化されて影響を受け、刺激を受けた人たちが後に続いていく可能性はなくはないと思います。でも、それでも2000年代の頃のレベルで盛り上がるのは、宝くじで2000兆円当てるぐらいの確率だと思います(笑)。
――以前、『チャンスの時間』(ABEMA)にMAXさんが出演された際、「もともとは牛丼の並盛2杯でお腹いっぱいだった」と告白していたのは驚きました。つまり、トレーニングを積んで大食いできる体になったということ。一体、どうやって鍛えたのでしょうか?
MAX鈴木:大食いのトレーニングってスポーツ科学のように明確にデータ化されたわけでもないし、全員が「なにをやっていいかわからない」というところから始める人体実験なんですね。
ただ、ざっくり言うと流れとして第1段階と第2段階があります。まず、第1段階は胃袋を広げる。簡単に言うと、お米や麺など水分で広がりやすい炭水化物系を入れ、「ああ、もうお腹いっぱいだな」と感じた後にお水やジュースなど水分を入れて胃の中で膨張させます。
それで胃拡張をして「これで大会に優勝できる容量をつくれたな」と思ったら、第二段階として食材への対応力をつけます。ラーメンの早食いを想定したならば、箸を持つ練習をする。手首に重しを着け、箸で濡れタオル持ち上げる練習をしたり。だって、ラーメンって本当に手首がつりますから!
あと、熱さに慣れる練習もあります。僕が『大食い王』で新記録を出した年は、でき上がったラーメンをさらにレンジでチンしてから食べるトレーニングに励んでいました。でも、そんなの熱くて食えないんですよ! だからもう、本番がラクで仕方なかったです。本番が一番ラク!
◆一定のペースを維持するには?
――「重しを取ったらこんなにラク」って、『ドラゴンボール』みたいですね(笑)。そういったトレーニング法とは別に、試合中に実践する大食いのテクニックも興味深いです。
MAX鈴木:もちろん、あります。たとえばラーメンの場合、ちっちゃい小口で食べてペースは一定を心がけます。というのも、ラーメンは熱いので一気に口に入れて「アツアツアツ!」とあわてて水を飲んじゃうのは、めちゃくちゃロスタイムなんです。いかに機械のように一定のペースで食べ進めるかが大事。
それには理由があり、大食いは「制限時間内にこの食材をどうやって完食しようか」と考えながら食べる競技なんんですね。自分のペースを掴んでいると「今のペースはちょっと遅いな。じゃあ、少し速めよう」とか、臨機応変に対応できるんです。そこで「アツアツアツ!」とかやってると、自分のペースがわからなくなる。
でも、自分のペースを保っていれば「この速さならイケる」「今はオーバーペースだからちょっとペースを下げよう」など、調整ができるんですね。だから、いかにストロークを一定にするか……という意味での小口です。
――なるほど! ほかの食材でもそういうテクニックはありますか?
MAX鈴木:かなりの咀嚼が必要な食材に関しては、奥歯で噛まずに前歯で噛む。俗に、「ハムスター食い」と呼ばれているテクニックです。天ぷらやお肉、ラーメンの具材のチャーシューや分厚い角煮を食べるときに使う技ですね。
