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厳しい暑さが続く中、屋外の工事現場など働く人の熱中症への警戒が必要です。去年6月には、職場での熱中症対策が義務化され、県内の企業ではさまざまな取り組みが進められています。過酷な環境で働く警備員の現場では、どのような対策が行われているのか、市村記者が取材しました。

市村記者
「こちらの工事現場、気温は34度を示しています。現場の入り口には警備員が立ち、工事車両が通行する際などの安全確認を行っています」

蒸し暑かったこの日、工事現場で交通誘導に当たる警備員は、汗を流しながら業務に当たっていました。日差しの強い日には、アスファルトの表面温度が60度を超えることもあり、道路上で働く警備員にとって、夏場は特に過酷な環境です。

こうした職場では、熱中症対策が大きな課題となっています。

富山労働局によりますと、去年、県内の職場で熱中症となり4日以上休業した人は23人で、前の年より11人増え、過去10年間で最多となりました。また、このうち1人が死亡しました。業種別では、最も多かったのは、警備業で全体のおよそ30パーセントを占めています。

去年6月には、労働安全衛生規則が改正され、事業者に職場での熱中症対策が義務付けられました。

対象となるのは、暑さ指数が28以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて作業することが見込まれる場合です。

事業者には熱中症の早期発見や重症化防止に向け、報告体制の整備や、救急措置などの手順の作成、関係者への周知が求められています。

熱中症対策の強化が求められるなか、県内の警備会社ではー。

ALSOK富山 交通保安部交通保安課長 大野純一さん
「今年からはですね、熱中症対策バンドということで、これをつけると深部体温が高くなって熱中症になりますよという合図がブザーになって流れるようになります」

体の中の温度、深部体温を自動で測定するバンドを導入しました。

このバンドは、腕につけると15秒に一度、自動で体温を測定し、38度を超えた場合はブザーで知らせます。気付きにくい体温の変化を初期の段階で捉え、熱中症の重症化防止につなげたいとしています。

さらに、暑さを和らげるため現在、試験導入しているのが、この冷却ベストです。このベストは、500ミリリットルほどの水を中に注いで使用することで周囲の気温より5度から15度ほど低くなる冷却機能があるということです。

ALSOK富山 交通保安部交通保安課長 大野純一さん
「このベストだと気化熱を利用して常温の水でもだいたい8時間から最大72時間まで冷たくなる」

ファン付きの作業服と合わせて使うことで、冷たい空気を循環させ、暑さを和らげるなど熱中症対策につながるということです。この対策用品を身につけて屋外で動くとどのように感じるのでしょうか。

市村記者
「私も冷却ベストとファン付きベストを着て警備を体験します」

水を注入した冷却ベストとファン付きベストをお借りして交通誘導を体験しました。

警備棒を持って、腕を大きく振り、声を出しながらバックする車へ合図を送ります。さらに、体を大きく動かして旗を振り、車線変更を促す動作も行いました。

市村記者
「うまく誘導できました。かなり体力を使うんですが、ベストのおかげで涼しく感じられます」

動いている間にも背中やお腹のまわりが常に冷やされ、暑さが和らいでいると感じました。

ALSOK富山 交通保安部交通保安課長 大野純一さん
「今年も昨年以上に対策を取って、働く人たちがしっかりこの夏を乗り越えられるようなサポート、そして対策をしっかりと行っていきたいなと思います」

対策用品の導入以外にも、この警備会社では従業員の熱中症の既往歴を確認し、毎日メールや対面で体調を確認しています。また、警備現場には、緊急連絡先を掲示し、緊急時に速やかに対応できる体制を整えています。

企業に求められる熱中症対策。働く人の命を守るため、企業には継続した取り組みが求められています。