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 フジテレビは7日、俳優の佐藤二朗(57)が同局連続ドラマ「夫婦別姓刑事」(6月23日最終回)で共演した橋本愛(30)にハラスメントをしたと「週刊文春」(文芸春秋)で報じられたことについて声明を発表した。2日にもコメントを出していたが、1日の電子版配信から6日で初めて同社の責任について触れた。

 「2人の俳優に対して多大な負担と心労をおかけする事態となり、深くおわび申し上げます」と謝罪。ドラマ制作の場を預かる立場として「心理的負担を可能な限り軽減し、安全に制作へ参加できる環境を確保することは当社の責任でありました」とした。

 橋本には過去のトラウマから身体接触が関わる演技に制限があったが、それを佐藤本人は当初把握しておらず、後に知らされ、佐藤は橋本の楽屋に行き「(この状況が続くなら)俳優を続けるべきではない」との趣旨の発言をしたという。

 この日のフジの文書では「発言の内容や口調の強さに激しく動揺し、しばらくの間、女性俳優(橋本)は涙が止まらない状態になりました」と説明。同局のコンプライアンス部門に共有され、外部弁護士から「女性俳優側に非はなく、ハラスメントと評価される」との見解を得たとした。佐藤側は1日にハラスメントに該当する事実は確認されていないとの見解を出している。

 また、佐藤から「(制約下での)演技を続けることは承服できないといった意向が示されることは何度かあった」が「その都度、思い直すなどしていたことから」撮影中止には至らなかったという。

 さらに同局は「(佐藤が)本件に関する情報を口外する懸念を抱いた」ため、文書を通じてプライバシーの保護などを申し入れた。その後、佐藤側から橋本側に謝罪の申し入れがあったが「最終的な合意に至らない中で、本件が報道により公になった」とした。

 24年12月に元タレント中居正広氏による女性トラブルを巡る問題が発覚し、人権意識の見直しなどの強化を進めていた最中だった。「両俳優、両事務所との話し合いを継続し、解決を目指す」としたが、ある局幹部は「すぐに局の責任を認めて、謝罪すべきだった。反省が生かされず、全ての対応が後手後手だ」とため息をこぼした。