チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、来シーズンに向けた去就問題の終結を宣言。先週、最高経営責任者であるピーター・ケニオンが、「来シーズンもモウリーニョが指揮を執る」とコメントしたことを受け、このポルトガル人監督は、確執関係にあると伝えられていたクラブ首脳陣との信頼関係の回復に自信を見せた。

「私の去就問題はすべて決着した。私は残りたいし、クラブ側も私の残留を望んでいる。彼らと会って、来シーズンも指揮を執るよう直接言われた。チェルシーの首脳陣に嘘をつくような人間はいないはずだと私は信じている。クラブ側は私の功績を評価してくれている。彼らも毎日違う発表をするほど暇じゃない。すべての問題が解決したと言っていいだろう」

 2004年の就任以来、アブラモビッチ会長の潤沢な資金力をバックに、チェルシーにタイトルをもたらし続けているモウリーニョ。しかし、クラブ主導でFWアンドリー・シェフチェンコの獲得が進められるなど、今シーズンは思うような補強が出来ずにいたポルトガル人指揮官は、1月の移籍マーケットで補強資金の捻出を拒否されたことをきっかけに、クラブ首脳陣との確執を表面化させていた。

 しかし、先週金曜日にケニオンが「ジョゼとの契約は2010年まであり、彼を解雇するつもりはない」との声明を発表したことで、チェルシーの監督人事騒動もひとまず一件落着。シーズン終盤を迎え、ピッチ上の戦いに集中できる環境をようやく手に入れたモウリーニョは、シーズン4冠達成に向け、その底力を存分に発揮するはずだ。