22日に行われたビジャレアル戦で敗れたバルセロナ。リーガ首位をキープしているとはいえ、2位セビージャとは勝ち点1差、3位レアル・マドリーとは勝ち点2差とその差を縮められ、3連覇に危険信号が灯っているのも事実。

 一夜明けた23日、ラ・マシアで行われた疲労回復を目的としたセッションには、負傷により戦列を離れているモッタ、エジミウソン、ベレッチを除く全選手が参加。そして、24日にカイロで行われるアル・アハリとの親善試合に招集されたバルサBのヘスス・オルモ、ジオバニ・ドス・サントス、ボージャン・ケルキックの3選手もこのセッションに参加し、フレッシュな風を吹き込んだ。ボージャンにとっては初のトップチームへの練習参加だ。

 しかし、ビジャレアルに敗れたことで、さすがにいつものような明るい雰囲気とはならず、黙々とセッションをこなした選手たち。練習前にはライカールト監督を中心に輪になり、ビジャレアル戦で犯したミスを修正する目的から10分間ほどのミーティングも開かれた。ライカールト監督の表情には厳しいものが見られた。

 アル・アハリとの親善試合に向けて以下の22選手が招集されている。

 バルデス、ジョルケラ、ザンブロッタ、ジオ、シウビーニョ、プジョール、テュラム、オルモ、マルケス、オレゲール、イニエスタ、チャビ、デコ、グジョンセン、サビオラ、ロナウジーニョ、エトー、ドス・サントス、ジュリ、メッシ、エスケーロ、ボージャン

 3連覇に向けリーガ残り7試合すべてで勝ち点3を奪う必要性のあるバルサ。まずは24日のアル・アハリとの親善試合でビジャレアル戦でのミスを修正し、良い感触を得ることが大切だろう。今後の試合に向けて悪いイメージを払拭することだ。そしてオルモ、ドス・サントス、ボージャンといった将来バルサを背負って立つ選手たちのプレーにも期待が高まる。

(スペイン通信)