土曜日(21日)、サンティアゴ・ベルナベウに直接のライバル、バレンシアを迎え撃つレアル・マドリー。リーガ優勝争いに踏み止まるためにも負けられない大一番となるこの試合でキャプテン、ラウル・ゴンサレスは、レアル・マドリーでの公式戦通算600試合出場を達成することになる。

 1994年10月29日、当時のバルダーノ監督に見いだされサラゴサ戦(試合は2−3で敗北)でトップチームデビューを飾ったラウルは、13年間に渡ってトップチームでプレーし、そして今夜、クラブの歴史に新たな記録を刻もうとしている。

 レアル・マドリー歴代の選手の中では、サンチス・ジュニア(712試合)、サンティジャーナ(643試合)、ヘント(605試合)、イエロ(601試合)に続き歴代5位の出場数を誇るラウルは、この間に267ゴールをマーク。ディ・ステファノ(307ゴール)、サンティジャーナ(290ゴール)に次ぐ歴代3位のゴールを挙げている。そして、今夜のバレンシア戦でカニサレスからゴールを奪えば、サンティジャーナのリーガ通算186ゴールの記録に並ぶことになる。

 レアル・マドリーで輝かしい記録を残してきたラウルだが、04/05シーズンでは13ゴール、05/06シーズンでは7ゴールとめっきりゴール数も減っている。しかし、今シーズンはすでに10ゴール(リーガで5、チャンピオンズリーグで5)をマーク。トップ下でプレーしたオサスナ戦、ラシン戦では2試合連続となるゴールを決めており、得意のポジションで得点嗅覚が衰えていないことを証明している。さらに、バレンシアはラウルが得意としているチームの一つであり、これまで21試合は9ゴールを挙げ、今シーズンのメスタージャでのバレンシア戦ではチームに勝利をもたらすゴールを挙げている。

「バレンシア戦は僕らにとって大事な一つであり負けるわけにはいかない。ファンが僕らに大きな声援を送ってくれると信じている。負ければチャンピオンズリーグ本戦からの出場が難しくなる。もちろんリーガ優勝が目標であるけれどね。ラシン戦での敗戦で、優勝、そして2位以内を確保するためにも残り8試合すべてに勝たなきゃいけないってことは僕らは十分に分かっている」とバレンシア戦での勝利の重要性を語ったラウル。

 600試合出場は現役選手最多。ラウルはこの記念すべき試合を是非勝利で飾りたいところだろう。キャプテンは、チームの勝利のために、そして自身のためにゴールを目指す。

(スペイン通信)