アーセナルのFWティエリ・アンリが、今シーズン終了後の退団を噂する報道に不快感を露にした。一部報道で伝えられたバルセロナ移籍の可能性については、「否定するのも飽きた」と語り、メディアの過剰報道に釘を刺した。

 アンリの移籍については、すでにアーセン・ベンゲル監督が「あり得ない」と報道を否定していたが、それでもスペイン行きの可能性を報じるメディアは後を絶たなかった。昨夏にアーセナルとの契約延長に応じているアンリは、『スカイ・スポーツ』の取材に対し、「移籍しないと何度言えばいいのか…」と苛立ちを隠さない。

「アーセナルに残留することを、どうすれば信じてもらえるのだろう。僕にこれ以上どうしろというんだ? あと出来ることと言えば、Tシャツに『僕はアーセナルに残ります』とでもプリントして、ロンドン中を歩き回るくらいしかないよ。それでも、別のことをプリントしたTシャツが出回るのは間違いないけどね。何度同じことを言えばいいのか。もう言い飽きたよ。僕が残留することについては、数日前に監督が話していただろ? 僕には何も付け加えることなんてないよ。とにかく同じことを何度も言うしかない。それでも、連中は言いたいことを言い続けるだろうけどね」

 股関節のケガなどの影響で、今シーズンの残り試合をすべて欠場することが決まっているアンリ。不本意なシーズンを送ったエースストライカーは、2007-08シーズンに巻き返しを誓っている。それだけに、外野から聞こえてくる移籍騒動には、呆れ返るしかないといったところだろう。