フランス代表のMF、アルー・ディアラが来シーズン、リヨンに残れない可能性が高まっている。

 レキップ紙によると、リヨンのウリエ監督は、6日の練習でディアラの状態が悪いと判断、7日のバランシエンヌ戦に帯同しないことを決め、4部のリザーブチームに合流するよう命じた。ディアラはこれに反発し、リザーブチームでのプレーを拒否した。

 今季ランスからリヨンに移籍したディアラは、故障もあってリーグ戦に12試合しか出場していない(うち先発6試合)。これまで数ヶ月にわたり、ディアラは「ベンチを温めるためにリヨンに来たのではない」と発言、ウリエ監督との関係が悪化していた。

 今回の「命令違反」に怒ったウリエ監督はディアラに対し、「今シーズン、リヨンのAチームではプレーさせない。来季は新しいクラブを探すように」とまで伝えたとされる。

 ただし、ディアラにとってもウリエ監督にとっても不運だったのは、バランシエンヌ戦で同じ守備的MFのトゥーラランがケガをしたこと。このポジションはリヨンで控えの層がもっとも薄く、ディアラを除くと、シーズン途中から加入したドス・サントスしか見当たらない。

 今季のリヨンは、昨季まで守備的MFで安定した活躍をしたママドゥ・ディアラ(現レアル・マドリー)の穴をいかに埋めるかが課題だった。ナントから獲得したトゥーラランがそのポストに入っているが、やや役不足の感は否めない。630万ユーロ(約10億円)を投じて得たディアラも、控え以上の活躍をするには至らなかった。リヨンが前半戦に見せた圧倒的な強さを後半戦まで維持できなかった原因は、攻撃陣の故障とともに、ここにも見出すことができそうだ。