7日のリーグ・アン第31節で、最下位のナントがサンテチエンヌに1-2で敗れ、来季の1部残留がますます厳しくなった。翌朝のレキップ紙は一面トップで「終わり近づく」との見出しで報じた。

 前節に凡ミスで失点、試合途中に帰宅してチームに混乱をもたらしたバルテズは先発で起用され、一転して随所でいいプレーを見せた。レキップ紙の評価も前節の3点から6.5点へと大幅に上がったものの、味方ディフェンスの甘さを突かれた2本のシュートは止められなかった。一方で、サンテチエンヌのGKジャノは、味方を退場で1人欠いたにもかかわらず、終盤に決定的な2本のシュートを好セーブ、リードを守りきった。

 ナントは残り7試合で2部降格「圏外」の17位には4ポイント差。数字的にはまだ十分チャンスがあるが、プレーの内容にも、チームの雰囲気にも好材料を見出しにくい。“バルテズ事件”のあった前節に続き、この試合では、途中出場したFWのパイエが、1度もボールに触れることなく、わずか17分で交代させられている。