土曜日(7日)、リーガ首位のバルセロナ(勝ち点56)と5位のサラゴサ(勝ち点47)がラ・ロマレダで対戦する。方やリーガ優勝、方や来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権内を目指す両チームにとってこの試合で是非勝ち点3を獲得したいところだ。

 今シーズン、リーガと国王杯準々決勝ですでに3度対決している両チーム。バルサの2勝1敗でデータ的にはバルサが有利だ。しかも、バルサは3度目の対決となったラ・ロマレダでの国王杯第2戦では意表を突く3−4−3システムで逆転勝利、準決勝進出を果たしている。昨シーズンもラ・ロマレダでは0−2で勝利を収めている。

 バルサを迎え撃つサラゴサだが、ここ最近のリーガ6試合では3勝3分と負け知らず。この3勝はいずれもホームでの試合のものだ。前節ヘタフェ戦で右ハムストリングを痛めたDFセルヒオの回復が間に合わず、最終的に招集外となった。出場が微妙視されていたことから、ビクトル・フェルナンデス監督はセンターバックにガブリエル・ミリートとピケのコンビ、ダブルボランチにはセラーデスとサパテールのコンビを試しており、そのままスタメンで起用すると考えられる。また2トップの1人エベルトンは負傷から回復しているものの90分のプレーは無理のようで、セルヒオ・ガルシアがディエゴ・ミリートと2トップを形成することになりそうだ。

 敵地でサラゴサに挑むバルサだが、ロナウジーニョ、メッシと3トップを組むエトーが右足内転筋を痛め招集メンバーから外れることになった。昨年にはサラゴササポーターのエトーに対する人種差別的野次でエトーが試合を放棄しようとした経緯もあることから、様々な憶測を呼ぶエトーの招集外だが、ライカールト監督はあくまでも「ケガによるもの」と説明。いずれにしてもここ2試合でもゴールを決め、ゴール嗅覚を取り戻しつつあるエトーの欠場はバルサにとって痛い。エトーの代わりにはグジョンセンが起用されると考えられる。一方、前節デポルティーボ戦を右手中指の負傷と出場停止処分により欠場したデコの復帰はバルサに朗報となった。また、レクレアティーボ戦、デポル戦では4−3−3と本来の力を発揮し、結果を残していることからサラゴサ戦でも4−3−3システムで挑むと考えられる。

予想スタメンは以下の通り

<サラゴサ>
セサル、ディオゴ、ガブリエル・ミリート、ピケ、フアンフラン、サパテール、セラーデス、ダレッサンドロ、アイマール、セルヒオ・ガルシア、ディエゴ・ミリート

<バルセロナ>
バルデス、ザンブロッタ、プジョール、テュラム、ジオ、チャビ、イニエスタ、デコ、メッシ、ロナウジーニョ、グジョンセン

 データ上ではバルサ有利を指し示しているが、サラゴサとしては対バルサ戦ホーム2連敗は避けたいところであり、4位以内に入るためにも勝ち点3が欲しいところ。しかし、それはバルサも同じ。ともに攻撃的サッカーを信条とする両チームの激しく見応えのある戦いが期待される。

(スペイン通信)