フランス代表でバイエルン・ミュンヘンの右サイドバック、ウィリー・サニョル(30)が5日、右ヒザの手術を受け、4ヶ月間プレーできないことが明らかになった。AFP(フランス通信)などが伝えている。

 3日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ACミラン戦に、出場停止のカーンに代わってキャプテンを務めたサニョルは、後半23分にカカと接触し右ヒザを捻挫、途中交代していた。その後の検査で、右ヒザの半月板と軟骨も損傷していることがわかった。

 サニョルの負傷は、バイエルンにとってもフランス代表にとっても痛い。バイエルンは11日にCLの対ACミラン第2戦を控えている。ブンデスリーガでは第27節(3月31日)で首位のシャルケ04に快勝し、6ポイント差(4位)まで追い上げ、残り7試合で3連覇に望みをつないだ矢先だった。バイエルンのルンメニゲ会長は「大きな損失」とチームの柱のひとりが離脱したことにショックを受けている。

 一方、フランス代表のドメネク監督は「残念」と嘆きつつ、「選手がクラブの試合で負傷し、代表戦に出られなくなっても、我々は泣かない。サッカーには予期せぬ出来事があるものだ」とコメント、代表選手のハードスケジュールが問題になる中、「クラブの試合で」負傷したことを強調した。

 アンリ、ビエラ、リベリと主力選手を相次いで欠くフランス代表の故障者リストにサニョルも加わり、6月のユーロ2008予選(対ウクライナ、グルジア)は苦しい戦いを迫られる。フランス代表の右サイドバックは、サニョルの控えにクレール、レベイエール(いずれもリヨン)がいるが、もっとも層の薄い“アキレス腱”だった。ドメネク監督は「ウィリーには早く回復して、8月と9月の試合には出られるよう望む」と結んだ。9月にはユーロ2008予選のヤマ場となるイタリア、スコットランド戦が控えている。