5日(木)、UEFAカップ準々決勝第1戦が各地で行われ、準々決勝に進出しているセビージャ、エスパニョール、オサスナのスペイン勢3チームがそれぞれ勝利を収めた。

 昨年のチャンピオン、セビージャは、サンチェス・ピスフアンにトッテナム(イングランド)を迎えた。開始早々の2分にロビー・キーンに先制され苦しい立ち上がりとなったが、17分には元トッテナムのFWカヌーテがPKを決め同点に追いつき、36分にはケルジャコフのヘディングシュートで逆転。激しい攻防となったが、セビージャが2−1でそのまま逃げ切った。

 エスパニョールはモンジュイックでベンフィカ(ポルトガル)と対戦。15分にエース、タムードのゴールで先制したエスパニョールは33分にリベラ、58分にはUEFAカップ10点目となるパンディアーニのゴールと良いタイミングで追加点を奪い3−0と勝利をほぼ手中に入れた。しかし、ここからベンフィカが素晴らしい反撃を見せ、63分にヌーノ・ゴメス、65分にシマオが決め、3−2と1点差に詰め寄った。同点とされなかったもののエスパニョールはホームで痛い2失点。逆にベンフィカはリスボンでの第2戦に望みをつないだ。

 スペイン勢唯一アウェイ戦となったオサスナは敵地ベイアレーナでバイヤー・レバークーゼンを0−3で下し、準決勝進出に向けて大きく前進した。前半開始1分、CKのチャンスからクエジャルがヘッドで合わせ先制、これで波に乗ったオサスナは試合の主導権を握り、終盤の71分にダビ・ロペス、72分に途中出場のウェボと立て続けにゴールを奪い0−3と大勝した。第2戦の結果にもよるが、アウェイゴール3点はとても大きい。オサスナの準決勝進出はほぼ間違いないだろう。

 セビージャ2−1、エスパニョール3−2、オサスナ0−3と準々決勝第1戦をそれぞれ勝利で飾ったスペイン勢。第2戦をアウェイで戦うセビージャとエスパニョールはアウェイでの失点は許されない状況とまだまだ予断は許されない。一方、第2戦をホームで戦うオサスナはアウェイゴール3点という大きな貯金で優位に戦えるだろう。準決勝進出を懸けた第2戦は4月12日に行われる。スペイン勢の奮闘に期待したい。

(スペイン通信)