先日のリトアニア戦(ユーロ2008予選)とオーストリア戦(親善試合)でフランス代表の選考からもれたダビッド・トレゼゲ(ユベントス)が3日、ラジオで、代表を続ける意思とドメネク監督に対する不信感を表した。

 ルイス・フェルナンデス氏(ベティス監督)のラジオ番組(RMC局)に招かれたトレゼゲは、ドメネク監督がシーズン当初に口にした「たとえユベントスがセリエBに降格しても、君たち(トレゼゲ、ブームソン、ゼビナ)に期待している」という約束を引き合いに出し、今回「セリエAに昇格できるようクラブの試合に専念してほしい」との理由で代表を外されたことは「あまりいい気持ちがしない」と語った。

 さらにトレゼゲは「ドメネクと知り合ったのは17歳だったが、いまは僕も30歳。もう少し僕に対する敬意がほしい」と続けている。

 来シーズンはセリエAに返り咲く見込みが高いユベントスだが、仮にそうなったとしても、ドメネク監督が採用している現システム(1トップ)では、トレゼゲのプレースタイルが不利なのはたしか。トレゼゲ自身、アンリとアネルカに優位なことを認めている。W杯後、一時代表引退を考えたのも、ドメネクのシステムに自分が合わないと考えたためだった。それでもトレゼゲは、「代表にまた入りたい。いつでも出られる」と次の招集に希望を捨てていない。

 しかし、自身に対する選手の発言にことさら敏感なドメネク監督のこと、今回のトレゼゲのコメントはマイナスに影響しかねない。