プレミアリーグのニューカッスルが、スタジアム改築の新計画を発表した。クラブの発表によると、本拠地セント・ジェームズ・パークの収容人数を、現在の5万2千人から、6万人以上に増加させるべく、スタンドを増築。さらに、ホテルやカンファレンスセンター、そして高級マンションなどの建築も予定しており、その結果、1500以上の雇用機会を創出することで、地域社会への貢献も視野に入れているという。

 『ナンバーワン・セント・ジェームズ・パーク・プロジェクト』と命名されたこの計画について、フレディ・シェパード会長は次のように語っている。

「我々の計画は、フットボールクラブの枠組みを超えたものだ。地域住民を巻き込んだ、ニューカッスル全体の計画となる」

 同プロジェクトに必要な資金は、クラブの予算から100パーセント捻出される予定ため、現在国内リーグで11位につけるニューカッスルの来シーズンに向けた補強への影響も危惧されたが、クラブ側はこれを否定。プロジェクトは段階的に進められるため、チームの補強資金が削減されることはないという。現時点では、140部屋を備えたホテルの建設を皮切りに、高級マンションやカンファレンスセンターの建設が次々に進められ、総予算は3億ポンド(約700億円)を予定している。

 1881年創立の名門ながら、1926-27シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかっているニューカッスル。『ナンバーワン・セント・ジェームズ・パーク・プロジェクト』を足掛かりに、古豪復活への道を歩むことができるだろうか。