水曜日(4日)、スタンフォードブリッジでチェルシーとの大一番を控えるバレンシア。チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦を前に、バレンシアのエース、ダビ・ビージャが1日、スペインのTV局“カナル・プルス”の番組で「チェルシーが良いプレーをしていないことは知っているし、悪い状態でいてくれるといいね。彼らが100%の状態だと倒すのはかなり難しいチームだからだよ」と語り、すでにCLモードに気持ちを切り替え、気合い十分といったところを見せている。

 大一番に向けてチェルシーを警戒しながらも、恐れてはいないと言うビージャは早くも決勝進出への夢をつのらせてもいる。

「マンチェスター・ユナイテッドと決勝戦で対決できたらいいな。今、ヨーロッパで最高のフットボールを見せているチームだからね」とも。

 そのビージャはチェルシーが来シーズンに向けての補強にリストアップしていると噂される選手の1人。しかし、彼自身は「今のところ、バレンシアから出てくなんてことは考えていない」と断言。それでも、「チェルシーのようなチームから関心を持たれることは光栄なことだと受け止めている。でも、オファーを受けているわけでもないし、今はバレンシアの選手として集中しているよ」と冷静だ。

 3月24日に行われたユーロ2008予選、対デンマーク戦でゴールを決め、リーガ再開となった31日のエスパニョール戦でも豪快なボレーシュートで先制弾を叩き込んだビージャ。リーガでは7試合ノーゴールと“ゴール欠乏症”に苦しんでいたが、ようやくゴールの嗅覚を取り戻した。エースの快音はバレンシアにとってプラス材料だ。自分に関心を示しているチェルシーの前でゴールを決め、チェルシーを苦しめるとビージャの鼻息も荒い。スタンフォードブリッジでチェルシーを黙らせることができるか?ビージャの活躍に期待大だ。

(スペイン通信)