パリ・サンジェルマン(PSG)が1日、リーグ・アン第30節でランスを下し、連敗を4で止めた。この勝利で順位を19位から17位に上げ、来季2部降格の“レッドゾーン”(下位3チーム)から辛くも脱出した。

 PSGは試合開始早々の前半2分、リュインデュラとディアネの好コンビネーションで先制。その後はランスの猛反撃を受け、一時は同点に追いつかれたが、後半27分、ロテンの絶妙のフリーキックに、相手マークを振り切って飛び込んだDFアルマンが合わせ再びリード、そのまま逃げ切った。

 ランスは前節まで2位のチーム。今シーズンは、リーグ・アンでもっともムラの少ない戦いぶりでつねに上位をキープしている。PSGにとっては、敵地で引き分けて上々という一戦だったが、パウレタとカルーを下げてリュインデュラとディアネを起用したル・グエン監督の采配が当たり、チームの結束力の高さと執念が勝利を呼び込んだ。

 過去4試合、敗戦のたびに泣き出しそうな悲壮な表情でピッチを去っていたPSGの選手たちに、久々に明るい表情が戻った。ル・グエン監督は試合後カナル・プリュス局のインタビューに「まだ道のりは長いが、この1勝は重要。自信を取り戻せる結果だ。選手たちが戦う意欲をもっているのを感じる。あと2、3試合でジェレミー(・クレマン)もペギー(・リュインデュラ)ももっとよくなる」とシーズン途中で補強した2人の名を挙げ、ようやく手応えを感じている様子だった。